環境省大気環境・自動車対策黄砂過去の黄砂飛来状況2001年以降の主な黄砂現象の紹介

2001〜2002年の黄砂概況

 2001年、2002年はシベリアの大きな低気圧の南端で黄砂が発生する大規模な黄砂のパターンが見られた。2001年4月7日にゴビ砂漠で発生した砂塵嵐や、北京で2002年3月20日、4月6日に観測されたのは、そのような大規模な黄砂であった。2001年4月7日の砂塵嵐は、Perfect StormとしてNASAの衛星画像が紹介されたことでも知られている。(NASA)。しかし、この時の黄砂は、北京に到達する前に北東に輸送され、北京や日本への影響は大きくなかった。
  北京で記録的な黄砂が観測されたのは2002年3月20日であった。写真は3月20日の大黄砂時の北京の様子である。


写真 2002年3月20日の大黄砂時の北京の様子((独)国立環境研究所提供)

 この時、視程は650m、地上の黄砂濃度(TSP)は11mg/m3を記録した。一方、日本への飛来はこのイベントよりも4月6-7日のイベントの方が大きかった。日本への影響の大きい事例では、黄砂は黄海付近で南東に輸送された後に、九州から日本列島に沿って東に輸送される。4月8日には福岡空港で11便が欠航した(福岡管区気象台ホームページ[PDF])。これらの黄砂の発生源は、いずれも内モンゴル(ウジナチ付近)からモンゴル南部にかけてのゴビ砂漠と推定される。図は、2002年4月の北京、韓国Suwon、長崎、つくばのライダーで観測された黄砂消散係数の時間高度表示である。黄砂の分布パターンの時間遅れから、黄砂が風下に輸送される状況が見られる。((独)国立環境研究所)


図 2002年4月の北京、韓国Suwon、長崎、つくばの黄砂消散係数の時間高度表示
((独)国立環境研究所提供)

 この他、2002年には、11月11-13日に秋季としては異例の大規模な黄砂イベントが観測された。