報道発表資料

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2023年04月17日
  • 地球環境

西村環境大臣とインド共和国ヤーダブ環境・森林・気候変動大臣との会談について

1.令和5年4月16日(日)、G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合に出席中の日本国西村環境大臣は、インド共和国ヤーダブ環境・森林・気候変動大臣との間で会談を行いました。
 
2.会談では、本年、G7及びG20議長国を務める両国が共通のテーマで連携することや、二国間クレジット制度(JCM)の早期構築に向けて協議を加速することで合意しました。

■ 背景・目的

  日本国環境省とインド環境・森林・気候変動省は、両国の環境分野における協力の推進を目的として、平成30年に「日本国環境省とインド環境・森林・気候変動省の間の環境協力分野での協力覚書」に署名し、以降、政策対話を開催するなど環境協力を進めてきました。
  本年1月には、インド・デリーにて日印両国の環境分野のハイレベル政策協議、環境セミナー及び展示会・ビジネスマッチングを一体的に行う、「日本・インド環境ウィーク」を開催しました。
  今般、G7とG20の連携等に関する議論を更に深めるため、G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合の機会に両国大臣の会談を開催しました。

■ 概要

(1)開催日時
            令和5年4月16日(日)15:30-16:00
(2)開催場所
            北海道札幌市
(3)主な出席者
             日  本  側:西村明宏環境大臣、小野地球環境審議官、奥田自然環境局長等
             インド側:ブペンドラ・ヤーダブ環境・森林・気候変動大臣、シビ・ジョージ駐日インド大使等

■ 開催結果

  本年、G7及びG20議長国を務める日印両国が、共通のテーマで連携していくことを確認しました。また、二国間クレジット制度(JCM)の早期構築に向けて協議を加速することに合意しました。具体的には、以下の議題について議論しました。

(1)G7及びG20の連携

  G7及びG20の連携として、以下の具体的な取組を実施することを確認しました。
  ・ 需要側・消費者の行動変容が気候変動対策に重要との共通認識の下、生活様式の変化や持続可能な消費者選択に関するG7/G20合同ワークショップの開催
  ・ 気候災害がもたらすロス&ダメージに対して、防災、応急対応、復旧・復興の支援メニューを議論し、取りまとめ
  ・ 「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の進捗を確認するため、インドがG20議長国として取りまとめる「第5次G20海洋プラスチックごみ対策報告書」に
            対して日本が協力
 
  また、1.5℃目標と整合的な長期戦略や排出削減目標の策定及び強化を、G7及びG20で進めていくことを要請しました。

(2)気候変動

  本年3月に合意した、JCM構築に向けた意向を確認する両国間のエイド・メモワールに基づき、JCMの早期構築に向けて協議を加速することに合意しました。

(3)生物多様性

  COP15で合意した昆明・モントリオール生物多様性枠組に基づき、世界全体で取組を実施していくことの重要性を確認しました。

連絡先

環境省地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8248
参 事 官
水谷 好洋
推 進 官
西川 絢子
参事官補佐
辻  景太郎
参事官補佐
山田 郁夫