報道発表資料

平成18年9月5日
自然環境
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ジュゴンと藻場の広域的調査(平成17年度)の結果概要について

環境省は、沖縄本島周辺海域に生息するジュゴンの全般的な保護方策を検討するため、平成13年度から「ジュゴンと藻場の広域的調査」を実施してきました。
 本調査について、平成17年度の調査結果の概要を取りまとめましたので、お知らせします。

1.「ジュゴンと藻場の広域的調査」について

 沖縄本島周辺海域に生息するジュゴンの全般的な保護方策の検討に必要な情報を収集するため、平成13年度から「ジュゴンと藻場の広域的調査」を実施している。

2.平成17年度調査結果の概要(図1)

(1)ジュゴンによる海草藻場の利用状況調査
 海草藻場の利用状況を把握するため、モニタリング調査をマンタ法(図2)により実施した。7月から8月にかけて夏季調査を、11月から3月にかけて冬季調査を実施した。(図3及び図4)
 夏季調査は比較的高い頻度で調査を行うことで、どの程度の頻度で調査対象の藻場にジュゴンが訪れる可能性があるかの把握を目的として実施した。
 冬季調査は、より広い面積の藻場を調査対象とすることを重視し、調査対象海域における食跡の総数の把握を目的として実施した。
(夏季調査)
 過去に多くの食跡が確認されている嘉陽かよう(東海岸北部)沿岸の東側及び西側の隣接する2カ所のうち1カ所の藻場の一部(2.7ha)を対象として、ほぼ7日に1度の間隔で計6回調査を実施した。
 その結果、4回目の調査時を除き、10〜16本の食跡を合計63本確認した。
 これらのことから、調査を実施した約1ヶ月の間で、食跡を確認出来なかった4回目の調査時を除き、ほぼ7日以内に少なくとも一度は、ジュゴンが藻場を訪れていた可能性が示唆された。
(冬季調査)
過去に多くの食跡が確認されている古宇利こうり島南部(西海岸中部:隣接する東側及び西側の2カ所)及び嘉陽かよう(東海岸北部:隣接する東側及び西側の2カ所)の2海域の計4カ所の藻場を対象として、嘉陽の2カ所については、11月及び2月の2回、古宇利島南部の2カ所については2月及び3月に調査を実施した。*注
 その結果、嘉陽においては2回の調査で各々240本及び212本(2カ所の合計)の食跡が確認された。古宇利島南部においては、第1回調査時89本(2カ所の合計)の食跡が確認されたが、第2回の調査時には新たな食跡は確認出来なかった。
(2)航空機による分布等調査
沖縄本島周辺海域のうち、これまでの調査で比較的ジュゴンが多く確認されている
 [1]金武湾きんわんから天仁屋崎てにやざき沖海域(東海岸)及び
 [2]古宇利こうり島周辺海域(西海岸)
を中心に、航空機からの目視によりジュゴンの分布等を調査した。
(図5及び図6)
 7月、11月及び3月に、3回の調査を実施した結果、延べ数にして8頭のジュゴンを確認した。確認されたジュゴンは、単独で4回(延べ数で4頭)、2頭のペアで2回(延べ数で4頭)観察された。(図7、表1)。

3.今後の取組

 平成18年度においては、これまでの調査結果を踏まえて、平成16年度より実施している地元関係者との意見交換を継続する予定としている。


*注 当初計画では古宇利島の2カ所についても嘉陽と同様に11月に調査を実施する予定であったが、悪天候のため調査を実施することが出来なかった。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長 星野 一昭(6460)
 補佐 堀上 勝(6475)
 補佐 曽宮 和夫(6464)

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