受賞者紹介

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門

水辺の生物多様性保全活動
『MS & AD
ラムサールサポーターズ』

MS & ADインシュアランス グループ ホールディングス 株式会社

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ

受賞者紹介

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門

水辺の生物多様性保全活動
『MS & AD
ラムサールサポーターズ』

MS & ADインシュアランス グループ ホールディングス 株式会社

MS & ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社(以下「MS & ADホールディングス」が平成22(2010)年から行っている取組です。全国で、各地の自治体やNPOと連携。大切な水辺の環境と、そこで暮らす生きものを守り、次世代に引き継いでいくことを目指しています。

どんな活動?

社員と家族が参加して大切な水辺の環境を守る活動を継続!

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 北海道苫小牧の郊外。秋から春にかけて水鳥の楽園となるウトナイ湖も活動の舞台です。

MS & ADグループは、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社などの保険会社を有する保険金融グループです。グループ会社全体の社員数は約4万人。大切な水辺の環境と生物多様性を守ることを目指した『MS & AD ラムサールサポーターズ』は、グループが統合された年に、サステナビリティ活動のひとつとして始まりました。

持株会社が主催する11カ所(2017年現在)をはじめ、全国各地でラムサール条約に登録されている湿地を中心に、地元のNPOと連携。「いのち・つなげる・水辺から」を合い言葉として、それぞれの場所に合った取組を行っています。

おもな活動場所

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ ウトナイ湖(北海道)
「公益財団法人 日本野鳥の会」と連携して外来種野草の除去など。

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 谷津干潟(千葉県)
「習志野市谷津干潟自然観察センター」と連携して、ヨシ刈りや生きもの観察など。

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 藤前干潟(愛知県)
「特定非営利活動法人 藤前干潟を守る会」と連携して干潟の清掃など。

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 琵琶湖(滋賀県)
滋賀県、「NPO法人瀬田川リバプレ隊」の指導のもと、外来魚を駆除。

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 和白干潟(福岡県)
「和白干潟を守る会」と連携して、干潟の保全や生きもの観察など。

また、ラムサール条約が掲げる、湿地の「ワイズユース=賢明な利用」を具体的に実践する取組として、稲刈りが終わってからも水を張り、水中の微生物や生きものが育つ環境をつくる「ふゆみずたんぼ」の活動にも参加。東日本大震災後、宮城県の南三陸町で、また現在は栃木県小山市で、地元の自治体やNPOと連携して、田植えや稲刈り、生き物観察会などを実施しています。

各地での活動は、グループ各社の社員に社内メールや業務連絡等で案内し、参加者を募集します。子育て世代の社員が子どもと一緒に家族で参加することも多く、平成29(2017)年の参加申込者は2000名を超えました(台風のため数カ所は開催中止)。平成22年度の活動開始からの参加人数はおよそ1万人(のべ人数)となり、多くの人が水辺の保全活動を通じて自然とふれあい、地域、そして地球環境への意識を高めることに繋がっているのです。

さらに、取組の広がりは社内だけではありません。独自に『ラムサールサポーターズ ハンドブック』や映像教材を作成。小中学校への出張授業を行ったり、社会人の研修、地域の社会学習の場への講師派遣なども行っています。

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 出張授業の様子。

活動のきっかけは?

グループの一体感を生み出すユニークな取組を!

MS & ADラムサールサポーターズの取組は、グループの統合とともに始まりました。ラムサール条約に着目し、水辺の生物多様性保全というテーマでの取組を選んだのは、湿地は水辺の生物多様性のホットスポットにも関わらず、日本では水辺の環境保全がまだ十分に行われていないことがポイントでした。また、もともとグループ各社内で、河川清掃や海岸清掃など水辺の取組みが行われていたこともあります。

ラムサール条約とは、昭和46(1971)年に、イランの都市、ラムサールで開催された国際会議で採択された、湿地の環境保全について定めた条約です。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」とされ、湿地の「保全」と「ワイズユース」、それを促進する「交流や学習(CEPA)」の3点を柱としています。

ラムサール条約には、世界の約170カ国が参加、2200カ所、2億1000万ヘクタール以上が条約湿地として登録。日本国内では北海道から沖縄までの50カ所、約15万ヘクタールが登録されています。

国内でよく知られた条約湿地

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 釧路湿原(北海道)

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 尾瀬(福島県など)

日本は世界で6番目に長い海岸線をもち、豊かな水と、美しい水辺に恵まれた国です。水辺はさまざまな生きものが暮らす場所であり、人間は水辺に生きる魚や貝を捕獲したり、米や野菜を作るにも、水を利用して生きています。また、水害を防ぐためにも、水辺の環境を守ることは大切です。統合したグループの一体感をもたらすような取組にするために、生活と関わりが深く有意義でありながら、先行事例が少なく、ユニークな取組となる水辺の環境保全をテーマにしたのです。

MS & ADホールディングスの各社が扱う保険商品は、リスクに備えるためのものです。環境問題は、いわば地球の大きなリスク。こうした活動を通じて、社員の意識を高めることで、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)が示す持続可能な社会実現に繋がるビジネスモデル構築までを見据えています。

成功のポイントは?

楽しみながら、地域に合った活動を展開

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 「ふゆみずたんぼ」の田植え風景。

ラムサール条約登録湿地や、ふゆみずたんぼでの活動は、それぞれの地域で環境保全に取り組むNPOや自治体と連携して行っています。その場所で必要なことを十分に理解し、活動のノウハウももっているNPOに協力するかたちでボランティアが参加することで、その場所に合った効果的な保全活動に貢献できているのです。

活動日時の告知や参加者の募集は、社内のメールや業務連絡などの方法で行います。こうした告知は役員にも周知。各地域の活動には、社長をはじめ役員も参加しています。約4万人が働く企業としての規模に加えて、会社の公式な取組として認知されていることで、社員のみなさんの参加意欲が促進されています。

また、たとえば清掃や外来種駆除といった環境保全活動とともに、野鳥や生きもの観察などの楽しい時間を盛り込んで、小さな子どものいる家族が休日に参加する魅力ある活動とするなどの工夫もしています。一企業の取組とはいえ、年間で約2000人が参加する環境保全活動という規模の大きさは、とても有意義であるといえるでしょう。

レポート!

ふゆみずたんぼの田植えを行いました!

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ

平成30(2018)年5月。グッドライフアワードの取材チームが、栃木県小山市で開催された「ふゆみずたんぼ」の田植えイベントに伺いました。

「ふゆみずたんぼ」とは、農薬や化学肥料に頼らず、稲刈りが終わった後も水を張り、ドジョウやカエル、小魚、微生物などが生きられるよう、生物多様性に配慮した田んぼのことです。環境保全への意識の高まりとともに、ラムサール条約登録地の周辺などを中心に、全国各地で実践されています。

MS & ADラムサールサポーターズでは、平成27(2015)年度から、栃木県小山市が実施している「ラムサールふゆみずたんぼオーナー制」に参加。田植えだけでなく、夏の草取りと生き物観察会や、秋の稲刈りイベントなどを行っています。

この日は、小さな子どもを連れた家族を中心に約80名が参加しました。子どもたちだけでなく、大人でも田植えは初めてという方が多いですが、地元農家の方がわかりやすく説明、目安となるロープを決まった幅で動かしながら、用意された苗を植えていきます。最初は戸惑っていた子どもたちも、しばらくすると手際よく植えている様子が印象的でした。

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第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ 小山市の大久保寿夫(としお)市長も挨拶。「ふゆみずたんぼ」にはコウノトリが訪れるそうです。

第5回グッドライフアワード 環境大臣賞 企業部門 MS & AD ラムサールサポーターズ おやまブランドのキャラクターも激励に登場。グッドライフアワードの南谷えり子実行委員が現地を視察しました。

もちろん、田植えよりも泥遊びが楽しい子どももいます。「ふゆみずたんぼ」の米で作ったおにぎりの昼食を終えたあとは、用水路でたくさんのカエルを捕まえている子どもたち。泥を洗うために入った用水路で水遊びを始めてしまう子どもなど、たくましく、楽しそうな笑顔がいっぱいのイベントでした。

田植えの後は、指導してくれた農家の方がイチゴを栽培しているハウスへ移動して、イチゴ狩りを楽しみました。出荷シーズンはほぼ終了していることもあり、ハウスの中では真っ赤に熟したイチゴが食べ放題。また、「ふゆみずたんぼ」のイベントに参加した家族には、秋になってこの田んぼで収穫された新米が配布されるそうです。

子どもと一緒に楽しめて、イチゴ狩りやおいしいお米まで手に入るとあって、例年、この「ふゆみずたんぼ」のイベントは大人気です。また、ふゆみずたんぼ近くの道の駅にも立ち寄り、新鮮な農作物など地域の名産品を購入。参加者にとっても地域にとってもWin-Winな取組みとなっています。有意義である上に、参加者が本当に楽しんでいることが、MS & ADラムサールサポーターズの取組が大きな広がりを実現しているポイントだと、実感できる取材となりました。

フォトギャラリー

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