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やんばる国立公園の取組み

外来種対策

マングースの写真

マングース

マングースバスターズロゴ

やんばる地域に多くの外来種が侵入しており、生態系への影響が懸念されています。1910年にハブや野ねずみ退治のため沖縄本島南部に持ち込まれたマングースは、1990年代以降にやんばるの森に侵入しました。やんばるの生き物たちは肉食動物から身を守るすべを持っていないため、すさまじい勢いで生態系のバランスが崩れ、対策が必要とされています。そこで「やんばるマングースバスターズ」と呼ばれる専門家集団を組織し、やんばる地域のマングース根絶を目指して防除事業を行っており、着実に成果が表れてきています。

バスターズの作業の様子

希少野生生物の保護増殖

調査の様子の写真

調査の様子

ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネの3種について、保護増殖事業計画に基づき生息状況の調査等を行っています。ヤンバルクイナの飼育下での繁殖技術の確立に向けた取り組みも実施しています。
ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設の写真

ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設

ロードキル対策

ロードキル防止キャンペーンの写真

ロードキル防止キャンペーン

やんばる地域ではヤンバルクイナをはじめ様々な生き物たちが交通事故に遭っています。特に県道2号線・70号線はカーブの多い山道でロードキル(交通事故などにより道路で野生動物が死亡すること)が多く発生しています。生き物が飛び出してきてもよけられるスピードでの、生き物にやさしい運転を呼びかける事故防止キャンペーンを行っています。ケガをした生き物の救護などを関係機関・団体と連携して実施しています。

注意喚起標識

回復したヤンバルクイナの放鳥の様子

密猟・盗掘防止パトロール

仕掛けられた虫捕獲用トラップの写真

仕掛けられた虫捕獲用トラップ

ヤンバルテナガコガネやオキナワマルバネクワガタ、希少なラン科植物など多くの動植物がその珍しさや美しさのためにマニアなどの密猟・盗掘・過剰な採取にあっており、法律等で捕獲・採取が禁止されている種もいます。違法ではなくても、気軽な気持ちでの採取・持ち帰り等が積み重なって大きな影響を及ぼすことがあります。密猟や盗掘を防ぐため、地域の人たちと協力して林道のパトロールを行っています。
パトロールの様子の写真

パトロールの様子