海洋プラスチックごみのモニタリング手法調和とデータ整備

データ収集とデータベースの整備(AOMI)

 調和ガイドラインに則ることで、漂流マイクロプラスチックの調査データを比較することが可能になりましたが、世界中のモニタリングデータは、未だ比較可能な状態では整理されていません。そこで、環境省は2020年9月に「海洋プラスチックごみのモニタリング手法調和とデータ整備に関するG20ワークショップ」を開催し、日本が新たな世界的モニタリングデータ共有システムを提案しました。
 また、2023年8月には、プラスチック汚染対策の基盤となるデータの利用可能性の向上に向け、海洋ごみ汚染の状況を把握するために必要な指標に関するデータの調和を推進するため、必要とされるメタデータの特定等を目的に「海洋ごみデータの調和に関する国際ワークショップ」を開催しました。

海洋プラスチックごみのマッピングデータベース 「Atlas of Ocean Microplastic(通称:AOMI)」

環境省では、海洋マイクロプラスチックのモニタリング手法の調和に関する国際専門家会合を開催し、専門家の意見を踏まえながら、世界中の研究者や機関、政府から提供された漂流マイクロプラスチックのモニタリングデータを収集し、粒子密度分布や調査地点等の2次元地図と併せて提供するデータベース「Atlas of Ocean Microplastic(通称:AOMI)」を構築しました。

 Atlas of Ocean Microplastic(通称:AOMI) ※英語版のみ

 AOMIリーフレット(PDF)

 
 本データベースに格納されるデータは、「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」に則ったデータとして登録され、本データベースを通じたデータ共有を進めることで、モニタリングデータに関する世界中のネットワーク構築や調和によるデータの付加価値向上にも貢献します。また、オープンデータベースにより、比較可能なデータと理解し易い2次元マップを提供することで、政策決定者や研究者、市民等の様々な利用者への貢献が期待されます。


- データの収集/提供について
 本データベースでは、研究者や国際機関等をはじめとした世界中のモニタリング実施者からデータを収集するとともに、データの提供を受け付けます。データの提供にあたっては、調和ガイドラインに基づき作成されたデータエントリーフォームも活用可能です(入力方法についてもシート中に記載しております)。
 データのダウンロードや提供方法の詳細については、以下のメールアドレスまで御連絡ください。
 
 E-mail:aomi-contact#env.go.jp
 (”#”を”@”に置き換えて送信ください。)

海洋プラスチックごみのモニタリングデータ及びデータベース(AOMI)の利用拡大に向けた国際ワークショップ

2024 年10 月8日、海洋プラスチックごみのモニタリングデータの更なる収集や、今年5月から運用を開始したデータベース「Atlas of Ocean Microplastic(通称:AOMI)」の更なる利用拡大を目的として、国際ワークショップ「AOMI Database Workshop: Enhancing Ocean Microplastics Monitoring」をオンラインで開催しました。
 本ワークショップでは、海洋ごみに関するデータベースやマップ等の提供により各国の政策立案等への活用を目指すUNEP Global Partnership on Plastic Pollution and Marine Litter (GPML)等の国際機関及び研究者からの取組紹介の他、モニタリングの拡大に向けた課題や取組についてのパネルディスカッション、AOMI の機能や利用方法に関する説明等を実施しました。
 詳細及び資料については以下のリンクをご参照ください。
海洋プラスチックごみのモニタリングデータ及びデータベース(AOMI)の利用拡大に向けた国際ワークショップ


【関連資料】
Data Entry Form Sheet & Data List Sheet(V03.08) 

【関連情報】
「海洋プラスチックごみのモニタリング手法調和とデータ整備に関するG20ワークショップ」特設ページ(英語)
海洋ごみデータの調和に関する国際ワークショップ(2023年)
報道発表:海洋プラスチックごみのマッピングデータベース「Atlas of Ocean Microplastic(通称:AOMI)」を公表しました(2024年)