水・土壌・地盤・海洋環境の保全

日本の海洋プラスチックごみ流出量の推計

 海洋プラスチックごみ対策を着実に進め、その進捗を把握するための基礎情報として、海洋を含む環境中へのプラスチックごみの流出量の総量や内訳データベース(すなわち流出量インベントリ)の作成が重要です。また、プラスチック汚染に係る国際的な取組みを進める上では、世界全体で比較可能な流出量推計の共通手法が必要となります。しかしながら、プラスチックごみの環境中への流出量については、国際的に合意された統計や推計手法は確立しておらず、流出量の実態把握は、各国共通の重要な課題となっています。
 本業務では、日本におけるプラスチックごみの海洋へ流出総量や内訳データベース(流出量インベントリ)の推計・評価手法の検討を行っています。

令和5年度の検討結果

 結果は確定値ではなく、すべての推計式及び使用するデータは、令和5年度時点で入手可能な情報に基づく「暫定式・値」です。また、発生源・品目別のそれぞれの推計量も含め、推計値には幅があり、その幅は算出時に用いる推計式や使用するデータの不確実性を反映しているため、推計値の精度については「留意点・課題」として記載しています。発生源や品目においても、今回評価できたものは限られており、発生源から海洋への流出経路や動態が考慮できていない等の課題もあります。そのため、関連する調査・研究成果等を踏まえ、引き続き精緻化・更新を行っていきます。

  令和5年度検討結果 日本の海洋プラスチックごみ流出量の推計

 (別紙1)日本の海洋プラスチックごみ流出量の推計に係る基本情報一覧

 (別紙2)出典リスト