水・土壌・地盤・海洋環境の保全

海洋プラスチックごみ流出量の推計

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 海洋プラスチックごみ対策を着実に進め、その進捗を把握するための基礎情報として、海洋を含む環境中へのプラスチックごみの流出量の総量や内訳データベース(すなわち流出量インベントリ)の作成が重要です。また、プラスチック汚染に係る国際的な取組みを進める上では、世界全体で比較可能な流出量推計の共通手法が必要となります。しかしながら、プラスチックごみの環境中への流出量については、国際的に合意された統計や推計手法は確立しておらず、流出量の実態把握は、各国共通の重要な課題となっています。
 

1.日本の海洋プラスチックごみの流出量の推計

 本業務では、日本におけるプラスチックごみの海洋への流出総量や内訳データベース(流出量インベントリ)の推計・評価手法の検討を行っています。 
 
 結果は確定値ではなく、すべての推計式及び使用するデータは、各年度時点で入手可能な情報に基づく「暫定式・値」です。また、発生源・品目別のそれぞれの推計量も含め、推計値には幅があり、その幅は算出時に用いる推計式や使用するデータの不確実性を反映しているため、推計値の精度については「留意点・課題」として記載しています。発生源や品目においても、毎回評価できるものは限られており、発生源から海洋への流出経路や動態が考慮できていない等の課題もあります。そのため、関連する調査・研究成果等を踏まえ、引き続き精緻化・更新を行っていきます。

2.世界の海洋環境を含む環境中へのプラスチックごみ流出量の推計に向けて


 本業務では、世界の海洋環境を含む環境中へのプラスチックごみ流出量の推計及びそれらに基づくインベントリ策定にむけて、世界共通の推計手法の検討を行っています。

「Guidance on Estimation Methods for Inventory Development of Plastic Leakage into the Environment, Including the Marine Environment」の公表

 世界共通の環境中・海洋へのプラスチックごみ流出量推計のために、国内外の既存の推計手法をカタログ形式でまとめたガイダンスGuidance on Estimation Methods for Inventory Development of Plastic Leakage into the Environment, Including the Marine Environmentを作成し、2026年5月に公表しました。既存の統計手法の中から、目的ごとに、また入力するデータの種類ごとに(生産・消費・廃棄物等の統計データか、あるいはフィールド調査データか)、最も適したものを選択できるように、ガイダンス内で体系化して紹介しています。これらの手法の中には、総量としての流出量の推計手法だけでなく、発生源・品目別の流出量インベントリの策定手法も含まれています。
 なお、ガイダンスで引用している出典については、ガイダンス内のReferenceをご参照ください。


【ガイダンス本体】
Guidance on Estimation Methods for Inventory Development of Plastic Leakage into the Environment, Including the Marine Environment


【ガイダンス作成に向けた検討結果】
 ガイダンス作成に向けて、下記の通り手法の検討を行いました。
令和7年度検討結果 世界共通の海洋環境を含む環境中へのプラスチックごみ流出量インベントリ作成手法(案)の検討(日本語)
令和7年度検討結果 世界共通の海洋環境を含む環境中へのプラスチックごみ流出量インベントリ作成手法(案)の検討(英語)


(参考:過年度の検討結果)
令和6年度検討結果 世界共通の海洋環境を含む環境中へのプラスチックごみ流出量インベントリ作成手法(案)の検討(日本語)
令和6年度検討結果 世界共通の海洋環境を含む環境中へのプラスチックごみ流出量インベントリ作成手法(案)の検討(英語)
(別添1)出典リスト