水・土壌・地盤・海洋環境の保全

地盤沈下に関する集積データを用いた取りまとめ

1. 背景・経緯

 

 地盤沈下の多くは、地下水の過剰な採取により地下水位が低下し、粘土層が収縮するために生じています。一度沈下した地盤はもとには戻らず、沈下量は年々積算されていくこととなります。このため年間の沈下量がわずかであっても、長期的には建造物の損壊や洪水時の浸水増大などの被害をもたらす危険性があります。

 このような状況を踏まえ、環境省では昭和53年度より地盤沈下に関する情報の周知を目的とした「全国の地盤沈下地域の概況」を作成し、平成13年度からは環境省ホームページで公開しています。

 昭和53年度以降の集積データを用いて、地盤沈下の歴史と地域特有の条件を踏まえて、地盤沈下と地下水の関係性等を中長期的に考察し、「地盤沈下に関する集積データを用いた取りまとめ」を作成しました。

 現在、地盤沈下は長期的には沈静化の傾向をたどっていますが、過去の厳しい被害の状況や、被害への対応等を周知するための資料としてご活用ください。

2.地盤沈下に関する集積データを用いた取りまとめ構成

1. 地盤沈下の歴史

2. 地盤沈下対策とその効果

(1) 地盤沈下対策(地下水採取規制、地盤沈下防止等対策要綱)

(2) 地下水採取状況の推移

(3) 地盤沈下地域の経年変化の状況

3. 地下水採取規制地域や消雪用地下水利用地域における地盤沈下状況

(1) 地下水採取規制地域の状況(関東平野南部:東京都、埼玉県、千葉県)

(2) 地盤沈下防止等対策要綱地域の状況(濃尾平野、筑後・佐賀平野)

(3) 消雪用等の地下水利用地域の状況(新潟県上越市)

4. 近年の地盤沈下防止に関する取り組み

人工衛星データを活用した地盤沈下監視

5. 集積データを用いた地盤沈下地域に関する現況と今後の課題

3.添付資料

地盤沈下に関する集積データを用いた取りまとめ[PDF 7.68MB]

連絡先
環境省水・大気環境局
土壌環境課地下水・地盤環境室
代表:03-3581-3351(内線:7629)
直通:03-5521-8308