水・土壌・地盤・海洋環境の保全
海洋プラスチック汚染を始めとするプラスチック汚染対策に関する条約
決議「プラスチック汚染を終わらせる:法的拘束力のある国際文書(条約)に向けて」
2022年2月から3月にかけて開催された第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)において、海洋プラスチック汚染を始めとするプラスチック汚染対策に関する法的拘束力のある国際文書(条約)について議論するための政府間交渉委員会(INC)を立ち上げる決議が採択されました。日本はUNEA5.2の開催に先立って、プラスチックの大量消費国・排出国を含む多くの国が交渉に参加するためには、各国の状況を考慮した上で海洋プラスチックごみ対策を推進することが重要という考えの下、国別行動計画を策定・公表する仕組みを念頭に置いた決議案を提出しました。「プラスチック汚染を終わらせる」という表題の決議には日本が提案した内容や考え方が大きく反映されています。海洋及びその他の環境におけるプラスチック汚染問題は国境を越え得る課題であり、世界全体で協調して対策に取り組まなければ問題解決は困難です。日本は2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の提唱国として、今後のINCにおける国際交渉にも積極的に参加し、世界的な対策の推進に貢献します。
【関連資料】
・第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)の結果について (環境省報道発表資料)
・Historic day in the campaign to beat plastic pollution (UNEP報道発表資料)
※決議の名称その他の訳語については、本ページに最新の情報を載せています。
【プラスチック汚染に関する法的拘束力のある国際文書(条約)の策定に向けた政府間交渉委員会(INC)】
・第1回政府間交渉委員会(INC1)…2022年11月28日~12月2日、於:ウルグアイ、プンタ・デル・エステ
・第2回政府間交渉委員会(INC2)…2023年5月29日~6月2日、於:フランス、パリ