水・土壌・地盤・海洋環境の保全

海域の物質循環健全化計画 | 平成22年度第1回海域の物質循環健全化計画検討委員会議事概要

開催日時

2010年6月17日(木) 15:00~17:00

開催場所

弘済会館 桜

出席者

(委員)
松田座長、鈴木委員、中田(喜)委員、中田(英)委員、西村委員、藤原委員
(環境省 水・大気環境局 閉鎖性海域対策室)
室石室長、飯田補佐、阿部補佐
(事務局)
島田、黒川、畑、平野、吉村

環境省挨拶

(室石室長)昨年度末に実施された第7次水質総量削減のあり方に対する答申の中で、栄養塩管理が将来課題として提言され、規制を強化するだけの流れが見直されている。現在、第7次水質総量削減に向けて30年間を振り返っているが、そもそもどのような海を目指しているかを考えたとき、透き通っているが植物や魚が生息できないプールのような海を目指しているわけでは決してない。目指すべき姿は海域ごとに異なるであろうし、利用の面からの検討も必要。本検討は、最先端の考え方を世の中に出していくもの。今年度から3カ年の事業であり、すぐに成果が上がる性質のものではないとは思うが、ご検討のほどよろしくお願いしたい。

委員紹介

〔昨年度に開催されたモデル地域選定と同じ検討メンバーであるため、委員紹介は省略した。鈴木委員は、所属が愛知県水産試験場から名城大学に変更。寺島委員はご欠席。〕

座長選出

〔出席委員の承認により、松田委員が座長として選出された。〕

資料確認

〔配布資料を確認した。〕

座長挨拶

(松田座長)本委員会のテーマは従来にない新しい内容を含む。今後しばらくは日本の沿岸域管理の大きな曲がり角であり、新しいことを考えて行かなくてはならない。例えば、海洋基本計画には沿岸域の総合的管理が挙げられているが、具体的にどうしたらよいかはわからない。その中で、本委員会における新しい提案が役に立つのではないか。委員、スタッフ共に強力なメンバーが揃っているので大いに期待したい。

議事

(1)海域の物質循環健全化計画について【資料-1】

〔事務局より資料説明を行った。資料-1に関する質疑応答は以下のとおりである。〕

1.(中田(英)委員)資料-1(以下、参照ページは全て資料-1)、p.5の「(3) WGが策定したモデル海域ヘルシープラン(案)の全体調整」における「全体調整」の具体的なイメージは?また、各WGの検討結果のとりまとめを(4)の「海域ヘルシープラン策定要領」につなげていく際のシナリオは?
→(松田座長)「海域ヘルシープラン策定要領」の策定にあたって、普遍的な部分と海域ごとに特徴的なものを仕分けするとか、普遍的な部分の中でプライオリティをつけるとかといった議論をしたかと思うが。
→(事務局)昨年度、生態系と物質循環の観点から国内の閉鎖性水域を4パターンに分類し、各類型から代表的な海域として3海域を選定した。それぞれのモデル地域において、特徴を捉えた検討、調査、実証試験が行われることを望む。全体バランスの観点からやってもらいたいこととそれぞれ地元でやりたいことを調整することがひとつの大きな目的。
→(松田座長)3海域から挙がってきた事象の整理とその検討結果を各湾へフィードバックするといった関係もある。
2.(中田(英)委員)実証試験には時間がかかるものが多い。p.6、「(5) 具体的な方策の実証実験」で想定する実証実験の内容は?
→(松田座長)実証試験については、これまでに様々な調査等が実施されてきていると思うので、できるだけそれらを利用して進めていくという理解でよいか?
→(事務局)事務局で想定できる改善方策の例を挙げているが、具体的には地元の知見・蓄積を踏まえて、WGで議論してもらう。
3.(鈴木委員)各湾のヘルシープラン案のとりまとめや実証試験のイメージはわかるが、「海域ヘルシープラン策定要領」のイメージは?海域ごとに物質循環のバランスがあり、壊れているところを治していこうというのが本事業の取り組み。一律の方策で各海域の問題が解消できなかったことが従来の課題ではなかったか。
→(松田座長)その点は、本委員会の最終的なミッションに関わる部分で十分な議論が必要。策定要領は、問題解決型の参考マニュアルといったイメージか?
→(藤原委員)3湾は富栄養化のレベルに違いがある。全国の88の閉鎖性海域を富栄養化レベルで分類し、それぞれの分類についてどういった対策が有効か示すものとするのが使いやすいのでは。
→(松田座長)軸は栄養塩管理であるが、全体の仕組みの中では、砂や水循環についても考慮する。
4.(中田(喜)委員)海の健康診断では、富栄養化のレベルと言うよりは、様々な軸で評価し、類型化した。昨年度、同様の方法で典型的な海域を抽出したのであるから、こういう類型の海域の場合はどういうヘルシープランを適用すればよいといったイメージである。
5.(中田(英)委員)委員会の最終目標が一般的な海域ヘルシープランの策定であるならば、3年目の後半で一気に議論して詰まるようなものでない。ヘルシープランを実際に作成する人の身になって何をどう考えていけば良いのかというところから丁寧な記載が必要。今年度の後半から早めにイメージ作りをした方が良い。
→(松田座長)事務局で早めにたたき台を示してほしい。利用者側からのフィードバックもあった方が良い。
→(事務局)まずは骨組みから事務局で整理をし、委員のご意見をお伺いしながら肉付けをしていきたい。

(2)モデル地域での調査・検討方針について【資料-2】

〔事務局より資料説明を行った。資料-2に関する質疑応答は以下のとおりである。〕

気仙沼湾

1.(松田座長)流入負荷がさほど多くない割に、底質が悪化している印象。有機物の内部生産は調べなくてよいか?また、底質の由来がテーマに挙がっているが、実際の調査は難しいのでは。何を指標として調査するのかよく検討する必要がある。
→(西村委員) 資料-2(以下、参照ページは全て資料-2)、p.3の図2にまとめられている通り、気仙沼湾では、養殖場からの負荷が大きく、全体的に底質の有機汚濁が進行している。現在の下水処理場のあたりはかつて干潟だった。湾奥の奥は陸域負荷の影響が強い。また、漁業権の設定が著しく、カキ養殖からの負荷は広島の半分であるが、ひとつのカキ棚で約1トン(乾燥重量)もあり、無視できない。カキによる栄養塩循環の影響がある。底質の由来は、同位体や脂肪酸によって調べることが可能であり、自らの研究として調査することを検討している。湾奥の奥とカキ棚下では底質の由来が異なるのではないかと考えている。
→(松田座長)カキ等の貝による単位面積当たりの底質への負荷はかなり大きい。そのフローが健全化されるかどうかを評価できる指標が入っている必要がある。
→(鈴木委員)気仙沼湾近傍の広田湾にも局所的な貧酸素の問題がある。原因のひとつは、チリ津波の時に干潟を沿岸堤防として埋め立てたため、流れの停滞スポットができ、そこにアマモが繁茂し、さらに流動を阻害する構造である。また、もうひとつの原因は、カキ、ホタテ表面の付着物を取るための温浴で、残り湯をそのまま海へ捨てていることである。漁業者間でやり方については意見が違っている。漁業者間の合意も必要。チリ津波以降、海岸事業で沿岸の保全改修が実施されたと考えられる。沿岸域の機能の変化を調査項目に加えるべき。
→(松田座長)p.17に各モデル地域共通の調査項目があるが、海岸線の変化は入っているか?
→(事務局)現案には入っていないので、入れる。
→(松田座長)海の健康診断では、人工的な改変が行われている所では比較的健康度が低いことがわかっている。定量的な調査は難しいかもしれないが、関係があるかもしれないので調査項目に入れる。
2.(藤原委員)外海水(親潮)からの栄養塩の供給量を押さえるとよい。
3.(中田(喜)委員)カキ棚からの負荷については、既往調査があるので、今回は沈降量等の調査は行わないという理解でよいか?
→(西村委員)カキ養殖からの負荷は大きく、実証試験のためにも把握の必要がある。改めて調査を実施することを考えている。
→(鈴木委員)養殖業の現場は作業が大変。漁業者の高齢化や後継者問題も抱え、やむにやまれず簡便な方法を用いている場合がある。手法の選択は、漁業者間でも意見が分かれるところ。閉鎖的な地形があるところでこそ養殖ができるが、漁業権の密集により漁業自身に跳ね返ってくることが根本的な問題。また、取り上げた負荷の処分をどうするかという本質的な問題がある。調査の対象からはずれるかもしれないが、地域意見は吸い上げるべき。
→(松田座長)技術的手法だけでなく、ソフト面の対策(条例等)の観点も盛り込めないか。例えば、「ふるさと宮城の水循環保全条例」が、実際に気仙沼湾で効果を発揮しているのであれば、そのことも策定要領に盛り込める。
→(西村委員)「ふるさと宮城の水循環保全条例」はまだまだ未熟な段階。内部負荷も含めて生産が支えられていると考えている。物質循環をしっかりと押さえ、内部循環がいかに大切かを検討していきたい。検討委員会でご指導いただきながら進めたい。
4.(飯田補佐)同位体測定の他に底質の由来を調べる方法はあるか?
→(西村委員)自らの研究として実施することを検討している。ヘルシープラン策定要領に入る類のものではない。同位体測定はそこまで難しくないが、由来よりも質を見ていくことになるか。

三河湾

1.(鈴木委員)p.9の現地調査の基本方針を補足する。環境部局が公表する発生負荷量は減っているがクロロフィルが増加しており、この原因が地元の懸案事項となっている。一方、クロロフィルの増加傾向と相反して、フェオ色素が減少しているといった長期トレンドが確認されている。この原因として、高次の生産に影響を受けにくいピコ・ナノサイズの微細プランクトンの増加が考えられている。植物プランクトンの組成が大きく変化している可能性があり、この原因を考慮しないと物質循環を正しく把握すること、有効な対策を講じることができないのではないか。最終的には、ピコ・ナノプランクトンはNベース、Pベースの値に換算すべき。サイズから判断する等の工夫が必要。また、小規模室内実験やメソコスムにより、モデルのパラメータ化を念頭に置いた摂食圧試験も必要では?
→(中田(喜)委員)ピコ・ナノサイズのプランクトンを食べるのはマイクロズープランクトンだと思う。本来的にはその調査が必要。
2.(鈴木委員)p.10、「B物質収支モデル作成に必要なデータ取得」では、外海からの栄養塩フラックスも測定すべき。資料-1、図1のイメージにおいて、湾口にも栄養塩類の流入が記載されるべき。どこに栄養塩の蛇口があるかをきちっと把握すべき。三河湾では、今年度から国土交通省が外海で流向・流速分布の測定を行っているので、Bの一項目として入れて欲しい。地域WGの中で国土交通省にも協力を求めたい。
→(中田(喜)委員)三河湾の中山水道及び伊勢湾口でも連続観測を行っている。これらのデータを有効に使ってほしい。流況については、HFレーダーが三河湾で使えると思う。これにより三河湾全体の流れの場もわかる。
→(松田座長)これまで実施されてきた事業や調査の評価について情報があると健全化計画策定の参考になる。
→(中田(喜)委員)特に、中山水道を浚渫した砂を使って、三河湾内で干潟造成を行っているので、その評価は非常に重要。
3.(中田(喜)委員)クラゲの調査も行うのか?
→(事務局)今年度の大枠の中では費用的に難しいと考えている。WGの検討で必要となれば、来年度実施してもらう。
→(鈴木委員)三河湾のクラゲは主にミズクラゲである。水産庁の調査でクラゲを調べているし、地元の電力会社のモニタリング結果も公表されており利用可能なデータは色々ある。
4.(松田座長)様々な団体が活動を展開してきている。これまでの活動内容とその成果についても情報を提示できると参考になるのでは。
5.(飯田補佐)ピコ・ナノサイズのプランクトン量のN・P換算の方法は?
→(中田(喜)委員)ピコ・ナノプランクトンを球形に近似して、球のサイズから炭素換算ができる。プランクトンのCNP組成比からN・P換算を行う。伊勢湾でも同様のやり方を用いた。HPLCを用いる方法もある。

播磨灘北東部海域

1.(松田座長)問題を捉える空間的範囲については現案のとおりでよいか?
→(藤原委員)対象範囲は単一負荷源として加古川。時間スケールは過去10年を対象とし、地形は定まったものとして考える。プロジェクトの方向としては、負荷源はどこにあるか、それは将来的にどう使うことができて、どのような問題があるか、明らかにすることである。
2.(藤原委員)河川から流入した栄養塩は河口近くで急速に形態変化し、数割程度が生物に利用しにくい溶存有機態になっている。それがどこでどのように起こっているかを見る必要がある。その観点で、河川水の拡散と窒素の形態変化を見たい。資料-2、p.15の「[3]河川から供給された窒素の形態変化の把握」は、栄養塩として両方押さえるべきなので「窒素・りんの形態把握」と変更して欲しい。
3.(藤原委員)「[4]河川からの負荷の変遷の把握」は、発生負荷量のデータはあるが、流入負荷について近年のデータが不足しているため、しっかり押さえておきたいという趣旨。
4.(藤原委員)河口近くの大きな窒素の発生源として下水処理場と製鉄所がある。これらの排水が港の奥まったところに放出されており、港内が富栄養化している。播磨灘のひとつの目玉は、港の奥の栄養塩をすみやかに拡散する対策である。同様の検討に対する要望は大阪湾でも挙がっている。
5.(藤原委員)資料-2、p.16の調査項目について、窒素・りんの表記を統一すべき。
→(中田(喜)委員)PINはあまり見ない。削除すべき。
6.(鈴木委員)三河湾においても、冬季の下水処理場の稼働レベルを調整し、基準値内で排水濃度レベルを上げ、ノリへの影響を調査することが関係部局の間で検討されている。しかし、一方では下水中には医薬品や殺菌剤等が低濃度で残留しているという報告があり、これらの海洋生物への影響が懸念される。N・Pだけ制御するのであればよいが、環境ホルモンや抗生物質、殺菌剤等の排出が増えては困るわけで、下水放流水の濃度調整はこれらを考慮して慎重に検討すべき。
→(藤原委員)調査の中で、それぞれの負荷源を利用する上での問題点もスクリーニングしてほしい。
7.(中田(英)委員)四季にわたる調査が基本ではあるが、三河湾及び気仙沼湾では夏の検証が、播磨灘では冬の検証がより大事と思われる。実証試験はワンチャンスであるため、WGで十分な検討すべき。実証を行うためには、長期モニタリングも必要。どのようにヘルシープランづくりに盛り込んでいくのか。
→(松田座長)実際に健全化されたのか検証を行わなくては、絵に描いた餅になってしまう。長期モニタリングは作成要領に入れておく。
8.(鈴木委員)p.12のウチムラサキと二枚貝類の減少の要因について、「物質循環のバランスの変化を主要因とするものではない」という記載の意味は?
→(事務局)ウチムラサキの減少は、栄養塩の減少によるものではなく、あくまで生息場を失ったことが主要因であるという趣旨。
→(松田座長)砂の供給量がどう変化したのかも現地WGで評価するのか?
→(事務局)WGでウチムラサキの検討が必要という結果になれば実施する。
→(藤原委員)ノリの色落ち対策として、二枚貝増殖が各県で取り組まれている。ウチムラサキの主要漁場は加古川から離れた場所にある。もともと侵食海岸が砂礫質を硬い地盤の上に提供していたが、1990年の中頃から海岸整備が進み、海岸線の侵食が止まった。それ以降、砂礫が流れの速い東側から徐々に洗い出されてなくなり、ウチムラサキが減少している。物質循環とは少し違った観点。
9.(松田座長) p.14に播磨灘北東部海域の基本方針として「冬季の物質循環の滞りを改善することなどして、年間を通し安定した生態系バランスを実現する・・」とあるが、「冬季の物質循環の滞り」とはどういう意味か?
→(事務局)「冬季の物質循環の滞り」とは、冬季に栄養塩の不足によるノリの色落ちが問題となっていることを指している。
→(藤原委員)「冬季」ははずした方がよいのでは?冬季の問題を改善すれば、年間を通して改善されるというのはおかしい。「物質循環の滞りを改善するなどして、安定した生態系バランスを実現することによる物質循環健全化」で良いのではないか。
→(松田座長)栄養塩がノリではなく大型ケイ藻に使われる状況もあるのだから、一概に「滞り」とは言えない。
→(事務局)資料は、委員のご意見を踏まえて修正し、詳しくはWGで検討する。
10.(鈴木委員)夏場に貧酸素が進行して、物質循環が途絶えてしまうことが問題であって、その影響が漁業のどこに出るのかという問題になると、例えばノリだけに偏った漁業生産のあり方が将来にわたって望ましいのかという問題も出てくる。持続的漁業生産を維持するためには、現在の具体的な沿岸漁業の構造的問題を解決することが必要で、そのための物質循環の健全化ということではないのか?
→(松田座長)海の健康度と物質循環の健全さは必ずしもイコールではない。
→(事務局)水産のための物質循環ではないが、物質循環を考える上で、キャリアになっているのが生物であろう。生態系と物質循環は両輪。生態系を表わしているひとつの答えは漁業であると思う。今まで行われてきた漁業に対して問題が起こっているのであれば、今までの物質循環に問題が起こっているのであろうということは、第一歩として考えるべきことだと思う。それがヘルシーなのかは各WGでさらに議論を深めてほしい。
→(松田座長)本委員会では、健全な物質循環とは何か、またその指標は何かといった点はあまり議論されていない。海の健康診断では、物質循環の円滑さと生態系の安定性が軸となっていた。この点は、WGで詰めていくということでよいか?
→(鈴木委員)現在の漁業のあり方は、物質循環の変遷の過程に順応してきた最終形であって、必ずしも今の漁業が健全な物質循環の一翼を担っているわけではないと思う。しかし、現在の漁業を維持・発展させなければ海の監視人である漁業者がいなくなってしまうという苦しい状況がある。そういう意味で、各WGで健全な物質循環を何のために目指すのかを最初によく議論すべき。現況ありきで進めると、従来型の対処療法的な個別対策になってしまうのでは。三河湾では、関連部局も含めてそのような議論をして、望ましい物質循環の姿を定義して進めたい。
→(松田座長)トータル・システムを考え直すスタンスで取り組みを進めたい。

(3)物質収支モデルの構築について【資料-3】

〔事務局より資料説明を行った。資料-3に関する質疑応答は以下のとおりである。〕

1.(中田(英)委員)モデルの実用性を確認する方法は?
→(事務局)基本的には現地データと計算結果を比較する方法で検証したい。水質は簡単に比較ができる、生物量についても三河湾にはかなりデータがあるので、それらから確認していこうと考えている。
→(中田(英)委員)水質の再現性で大体を判断すると言うことか?
→(事務局)各湾で合わせなくてはならない状況、目に見えて分かっている水質の状況は再現しなければいけないと考えている。
2.(鈴木委員)資料-3、p.4の計算範囲について、気仙沼湾の切り方は難しいのではないか?
→(事務局)原案はイメージであり、状況を見ながら適切な範囲を設定したい。
3.(松田座長)可能であれば、赤潮プランクトン等、生物的なもので表現出来るとなお良い。
4.(藤原委員)モデルにおいて、新生産と再生産の大きさの違いを検討してほしい。
5.(中田(喜)委員)懸濁態及び溶存態の有機物は、難分解と易分解で分けた方が良いのでは?
→(事務局)難分解、易分解、緩分解と分けることが可能。既存データ及び本事業において新規に収集されるデータの精度を考慮して、より確からしい方法で実施する。
6.(藤原委員)栄養塩を扱うモデルであるので、溶存無機炭素(DIC)を入れて欲しい。
→(松田座長)委員会からの要望として検討して下さい。

(4)その他

〔特になし。〕

以上

ページ先頭へ↑