水・土壌・地盤・海洋環境の保全
ブルーカーボンを活用! 令和の里海づくりに向けた藻場・干潟の保全・再生の評価の手引き
■ 概要
現在、環境省では、沿岸域の豊かな自然の保全と人の暮らしが共存する「里海」の考え方を取り入れた、藻場・干潟の保全・再生・創出と地域資源の利活用の好循環に向けた取組(里海づくり)を推進しています。生物多様性やブルーカーボンも含めた里海の多様な価値を生かして、沿岸域の環境課題と経済・社会課題の同時解決を目指しています。
里海づくりが全国的な広がりを見せる一方で、資金や人手等のリソース不足といった取組の継続に関わる課題が顕在化してきました。現在、里海づくりを進める上での順応的管理の考え方や、藻場・干潟の具体的な調査方法の手引き等は様々整理されているものの、現場目線で取組の継続に役立つ情報も含めて網羅的に整理されたものがありません。
そこで本手引きでは、現場で里海づくりに取り組む際に直面する様々な課題を解決しながら、その取組を継続・ 発展させていくための一助として、ブルーカーボンをはじめとした藻場・干潟の多面的な機能の取組実施後の調査・評価に役立つ技術的なポイントや、リソース不足を補うためにどのように評価結果を活用できるのか、モデル海域での実践例も踏まえて、整理しました。