水素ってなに？

水素は、地球上でもっとも軽い気体で、H原子が2つ結びつくことで生成され、化学式ではH2として表示されます。地球上でH原子は様々な元素と結合しており、水や化石燃料といった化合物の状態で存在しているため、H2は多様な資源から生成することが可能とされています。例えば、水（H2O）に電気を流して水素（H2）と酸素（O2）を生成する水の電気分解など様々な方法で水素が生成されます。

水素をエネルギーとして活用する意義とは？

エネルギーとしての水素利用は、脱炭素社会に向けた取り組みとして、 国内及び海外で導入が進められつつあります。水素をエネルギーとして活用する意義は大きく3つあります。

水素サプライチェーンの概要と
構成される様々な技術

水素をエネルギーとして利活用するためには、「つくる」「ためる・はこぶ」「つかう」で構成される水素サプライチェーンを構築することが重要です。「つくる」「ためる・はこぶ」「つかう」のそれぞれで様々な技術が活用されていることが特徴です。この項目では、水素サプライチェーンの各段階の概要を説明します。

• 全国13か所での水素を活用した実証取り組みについて、こちらで紹介しています
• 水素の技術開発状況について、こちらで紹介しています
• 水素ステーションの普及状況について、こちらで紹介しています

様々なシーンでの利用が期待される水素

水素はこれまで製鉄所等の産業部門において主に利用されていましたが、近年ではクリーンエネルギーとして自動車やバスなどの乗り物の燃料や家庭において電気と熱を同時に作るエネファーム等に活用されており、今後も化石燃料の代替やエネルギー貯蔵手段として、様々なシーンでの利用が期待されています。

燃料電池とは？

燃料電池とは、水素と酸素が化学反応し、その際に発生した電気を継続的に取り出すことができる「発電装置」のことです。

この燃料電池の原理を利用して、水素をエネルギーとして活用しています。
燃料電池自動車に加え、国内各地のバス路線で燃料電池バスの導入が進んでいます。燃料電池を用いた乗り物は、水素タンクから供給される水素と大気中から取り込んだ酸素が化学反応により発電し、その電力でモーターを回すことによって動いています。
自動車やバスの他に、燃料電池を利用したフォークリフトが実用化されており、また燃料電池鉄道やトラックの開発も行われています。

燃料電池の実用化例の一つである燃料電池バスについて、本サイトにて運行情報を掲載しています。燃料電池バスが運行している地域の近くにお住まいの方は、ぜひ体験してみてください。

燃料電池バスに乗ってみよう