報道発表資料

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2026年10月22日
  • 自然環境

「アジアにおけるOECMの推進に関する地域ワークショップ」の開催結果及び「アジア保護地域パートナーシップ(APAP)OECMロードマップ(2026–2030)」の公表について

1.APAP(Asia Protected Areas Partnership:アジア保護地域パートナーシップ)の枠組みの下、アジアにおけるOECM(Other Effective Area-based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)の推進に関する地域ワークショップを2026年7月9日(木)から11日(土)まで、東京都内において開催しました。 

2.ワークショップにおける議論を踏まえ、アジア地域におけるOECMの推進に向けた優先行動と協力の方向性を示した「APAP OECMロードマップ(2026–2030)」が、10月19日(月)にAPAPにより公表されました。 

※ APAP OECMロードマップ(2026–2030)
Advancing Area-based Conservation in Asia: Regional Assessment and APAP OECM Roadmap (2026-2030) - resource | IUCN

■ ワークショップの名称

アジアにおけるOECMの推進に関する地域ワークショップ
― 多様な主体との連携を通じたGBFターゲット3の実施加速
Regional Workshop on Advancing Other Effective Area-based Conservation Measures (OECMs) in Asia: Accelerating Implementation of GBF Target 3 through Cross-Sector Partnerships

■ 背景

 昆明・モントリオール生物多様性枠組(KMGBF)のターゲット3(30by30)の達成に向け、保護地域に加え、OECM(Other Effective Area-based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)の推進が世界的に求められています。APAP(Asia Protected Areas Partnership:アジア保護地域パートナーシップ)は、2024年に東京で開催した地域ワークショップを契機に「APAP OECMロードマップ(2024-2030)」(https://iucn.org/sites/default/files/2024-11/apap-roadmap-for-oecms.pdf)を策定し、アジア各国におけるOECMの推進を支援してきました。本ワークショップは、その中間レビューとして、各国のOECM施策の進捗や課題を共有するとともに、今後の地域的な協力の方向性を議論することを目的として開催しました。

■ 日時・場所

2026年7月9日(木)~11日(土) 東京都内

■ 主催

環境省、APAP

■ 参加者

アジア12か国の政府関係者のほか、APAP加盟機関、国際機関、研究機関等から計42名が参加

■ プログラム

·  OECMの国際的な動向及びアジア地域における進捗状況について
·  各国のOECM政策・制度・取組事例の発表
·  OECM政策、non-state actorによるOECMへの参画、多様な生態系・ガバナンスタイプに対応するOECMの枠組み設計に関するテーマ別討議
·  APAP OECMロードマップ(2024-2030)の中間レビュー
·  APAP OECMロードマップ(2026-2030)の策定
·  フィールド視察(自然共生サイト 八王子長池公園)

■ 成果

・アジア各国におけるOECMの取組状況や課題を共有し、アジア地域が「OECMの理念理解」から「実践・実装」の段階へ移行していることを確認。
・OECMの推進には、政府だけでなく、地域コミュニティ、企業、研究機関、NGO等の多様な主体の参画が重要であることを再認識。
・OECM推進のアプローチは、各国の法制度や社会・生態学的背景に応じて多様であり、単一のモデルではなく、それぞれの状況に応じた実施が重要であるとの認識を共有。
・2024年に策定したAPAP OECMロードマップの中間レビューを実施し、その成果を踏まえ、「APAP OECMロードマップ(2026-2030)」を取りまとめ。
・参加者は、各国の制度整備や能力向上、地域協力の強化を通じて、KMGBFターゲット3の達成に向けたOECM推進を加速していくことを確認。

■ APAP OECMロードマップ(2026-2030)

 本ロードマップは、アジア地域におけるOECMの推進及びKMGBFターゲット3の達成に向けた優先行動及び地域協力の方向性を示すレポートです。ワークショップにおける各国からの発表やテーマ別討議等の結果、及び事前に実施したアンケート調査の結果を踏まえて取りまとめられました。

 本ロードマップは、4つのパートで構成されています。Part Iでは、アジアにおけるOECMの進捗と課題を整理しており、Part IIでは、ワークショップから得られた共通の知見や教訓を取りまとめるとともに、2024年のロードマップの進捗を評価しています。Part IIIでは、これらの成果を踏まえ、2026年から2030年までの地域的なOECM実施枠組みとして更新版ロードマップを提示しています。Part IVでは、今後のOECM推進に向け、各国政府、APAP加盟機関、国際機関等に対する戦略的提言を示しています。

 Part IIIに示された更新版ロードマップにおいては、OECMの実施を、候補地の特定、評価、認定、報告、モニタリング、改善及び長期的な維持から成る一連のプロセスとして整理しており、その上で、①政策・制度的基盤の強化、②候補地の特定・認定・報告の拡大、③長期的な質及び保全効果の確保、④パートナーシップ及び協働による管理の拡大、の4つを戦略的な柱として掲げています。

詳細は、以下のリンク先からロードマップ本体を御覧ください。
APAP OECMロードマップ(2026–2030)
Advancing Area-based Conservation in Asia: Regional Assessment and APAP OECM Roadmap (2026-2030) - resource | IUCN

連絡先

環境省自然環境局自然環境計画課 地域ネイチャーポジティブ推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8343
室長
奥田 青州
専門官
木滑 黄平
専門官
石神 唯