報道発表資料
2025年03月03日
- 地球環境
日・ウズベキスタン間の二国間クレジット制度(JCM)の第1回合同委員会を開催しました
2025年2月26日(水)、日・ウズベキスタン間の二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism: JCM)※1の第1回合同委員会を、翌27日(木)には、ウズベキスタンにおけるJCMのさらなる普及を目的とした「ウズベキスタンJCMセミナー」を、ウズベキスタン共和国にて開催しました。
※1 JCMは、パリ協定第6条に沿って、パートナー国において優れた脱炭素技術等、製品、システム、サービス、インフラの普及や緩和活動を実施すると同時にパートナー国の持続可能な開発に貢献するものです。パートナー国で実施される緩和行動を通じて、日本からの温室効果ガス排出削減又は吸収への貢献を定量的に適切に評価し、それらの排出削減又は吸収によって日本及びパートナー国の排出削減目標の達成に貢献します。
https://www.env.go.jp/earth/jcm/index.html
※1 JCMは、パリ協定第6条に沿って、パートナー国において優れた脱炭素技術等、製品、システム、サービス、インフラの普及や緩和活動を実施すると同時にパートナー国の持続可能な開発に貢献するものです。パートナー国で実施される緩和行動を通じて、日本からの温室効果ガス排出削減又は吸収への貢献を定量的に適切に評価し、それらの排出削減又は吸収によって日本及びパートナー国の排出削減目標の達成に貢献します。
https://www.env.go.jp/earth/jcm/index.html
■ 合同委員会及びJCMセミナー概要
合同委員会は、JCM に係る二国間文書に基づき設置され、日本国及びパートナー国の代表により構成され、JCM に係る規則及びガイドライン類の採択、方法論の承認、プロジェクトの登録及び発行するJCMクレジット量の各国政府への通知を行う委員会です。今回は、初のウズベキスタン共和国(パートナー国)との合同委員会であり、JCMに係る規則及びガイドライン類を採択すると同時に、JCM及びパリ協定第6条に関する取組について情報交換を行いました。「ウズベキスタンJCMセミナー」では、政府機関や民間企業に対してJCMの仕組み等を情報発信するとともに、JCMプロジェクトを実施している企業からプロジェクトの紹介がありました。
■ 第1回 日・ウズベキスタン間の合同委員会
(1) 概要
日時:2025年2月26日(水) 10:00~13:00 (日本時間14:00~17:00)
主催:日本国環境省、ウズベキスタン共和国経済・財務省
会場:ウズベキスタン共和国経済・財務省(ハイブリッド)
(2) 参加者
(日本側)
・ 在ウズベキスタン日本国大使館 参事官 原田 和哉(共同議長)
・ 在ウズベキスタン日本国大使館 二等書記官 宇野 希美
・ 外務省国際協力局気候変動課 気候変動交渉官 足立 宗喜(オンライン)
・ 外務省国際協力局気候変動課 課長補佐 小泉 直樹(オンライン)
・ 経済産業省イノベーション・環境局GXグループ地球環境対策室 室長補佐 三井 博行
・ 経済産業省イノベーション・環境局GXグループ地球環境対策室 JCM担当 住友 陽次郎
・ 環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官付JCM推進室 室長 飯野 暁(オンライン)
・ 環境省 同室 国際炭素市場調整官 宇賀 まい子(オンライン)
・ 環境省 同室 室長補佐 木滑 黄平(オンライン)
・ 環境省 同室 森 要(オンライン)
他、オブザーバー11名、事務局5名
(ウズベキスタン側) ※ 部局名及び役職名は仮訳
・ 経済・財務省 グリーン・エコノミー推進部 局長 Mr. Shokhzod Islamov (共同議長)
・ グリーン・エコノミー・プロジェクト・センター ディレクター Mr. Temur Malik Narzikulov
・ エネルギー省 環境外交・グリーン経済プロジェクト部長 Mr. Bekhruz Mirzaev
・ 水文気象庁 気候変動影響評価部長 Mr. Shavkatjon Kodirov
・ エコロジー・環境保護・気候変動省 国立気候変動センター 国際協力調整部長 Ms. Sayyora Abdullaeva
・ 経済・財務省 グリーン・エコノミー推進部 チーフスペシャリスト Ms. Lolita Mirahmedova
他、事務局2名
(3) 主な議題と結果概要
① はじめに:
在ウズベキスタン日本国大使館 原田和哉参事官から、ウズベキスタン共和国政府を始めとする両国の関係者への謝辞を述べるとともに、両国のJCMに関する継続的な協力の重要性を強調しました。ウズベキスタン共和国経済・財務省Shokhzod Islamov局長からウズベキスタンのNDC達成に向けたJCMへの期待が述べられました。
➁ 運営に関すること:
合同委員会実施規則が採択され、共同議長が指名されました。
③ 規則及びガイドライン:
パリ協定第6条に沿ったJCMに係る規則及びガイドラインが採択されました。
④ ウズベキスタンと日本のJCMに関する政策対話:
日本政府のJCM資金支援事業の紹介、JCM Global Match、JCM登録簿システム、ウズベキスタンの炭素取引に関する政策動向について発表があり、意見交換が行われました。
今後は、採択されたJCMに係る規則及びガイドライン類に基づき、ウズベキスタン共和国におけるJCMプロジェクトの実施が可能となります。採択されたJCMに係る規則及びガイドライン類並びにミーティングレポートについては、JCMウェブサイト(https://www.jcm.go.jp/)に順次掲載されます。
■ ウズベキスタンJCMセミナー
(1) 概要
日時:2025年2月27日(木) 10:00~13:00 (日本時間14:00~17:00)
主催:ウズベキスタン共和国経済・財務省、グリーン・エコノミー・プロジェクト・センター、日本国環境省、日本国経済産業省、一般社団法人海外環境協力センター(OECC)
会場:インターナショナルホテル・タシケント内 クリスタル・ボールルーム(ハイブリッド)
プログラム:
・ 開会挨拶
・ 開会挨拶
・ JCMについて
・ JCM事業の優良事例及び資金スキームの紹介
・ 閉会挨拶
(2) 参加者
現地政府機関・民間企業から計206名の参加(現地参加149名、オンライン参加57名)がありました。
(3) プログラム
● 開会挨拶
・ ウズベキスタン共和国経済・財務省 副大臣 Mr. Umid Abidkhadjaev
・ 在ウズベキスタン日本国大使館 特命全権大使 羽鳥 隆
● JCMについて
・ ウズベキスタン共和国経済・財務省 グリーン・エコノミー推進部 Mr. Abdujalil Makhmudov
〈ウズベキスタンの脱炭素化政策とJCMプロジェクト開発候補セクター〉
・ ウズベキスタン共和国グリーン・エコノミー・プロジェクト・センター Mr. Temur Malik Narzikulov
〈ウズベキスタン閣僚会議決定における環境価値の取り扱いとJCMクレジットとの関係〉
・ 経済産業省 イノベーション・環境局 GXグループ JCM担当 住友 陽次郎
〈JCMの基本概要と最新動向〉
・ 公益財団法人地球環境センター(GEC) 総括主任 山口 薫
〈JCM設備補助事業とJCM Global Matchのご案内〉
・ 一般社団法人海外環境協力センター(OECC) 研究員 高木 晴乃
〈JCM事業形成におけるポイント〉
● JCM設備補助事業者などによる事例紹介
・ ファームドゥグループ 代表 岩井 雅之
〈農業革新が拓く太陽との共生〉
・ 双日株式会社 エネルギー・ヘルスケア本部エネルギーソリューション事業第二部中東・中央アジア課長 今林 真人
〈ウズベキスタンにおける双日の活動と令和6年度JCM-FSの報告〉
・ アジア開発銀行(ADB) 気候変動スペシャリスト 村山 賢洋
〈二国間クレジット制度日本基金(JFJCM)の紹介〉
・ 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター 徳田 隆秀
〈地域熱供給事業におけるヒートポンプ活用事例〉
● 閉会挨拶
・ 環境省 地球環境局 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官付JCM推進室長 飯野 暁
また、プログラム、登壇者、発表原稿・資料等は以下のサイトに掲載しています。
・ 「ウズベキスタンJCMセミナー」開催案内
・ 「ウズベキスタンJCMセミナー」開催報告(下記のURLにて更新します。)
(4) 結果概要
ウズベキスタン共和国政府から、ウズベキスタンにおける気候変動対策についての説明を、日本政府及び日本の関係機関からJCMの最新動向や政府支援事業についての説明を行いました。また、日本企業からウズベキスタンにおいてJCM実現可能性調査で実施している風力発電に関するプロジェクトの他、ウズベキスタンにおいて潜在的な可能性がある営農型太陽光発電、地域熱供給に関する取組の紹介がありました。Q&Aでは、具体的にJCMプロジェクト形成を進めるうえでのプロセスについての質問等、JCMプロジェクト実施を念頭においた有意義な議論が行われました。






連絡先
環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官付JCM推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8246
- 室長
- 飯野 暁
- 企画官
- 百瀬 嘉則
- 室長補佐
- 木滑 黄平
- 担当
- 森 要