報道発表資料

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2023年08月24日
  • 地球環境

製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業への参加企業決定について

「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」への参加企業について、厳正な審査の結果により5社を決定しましたので、お知らせします。

1.モデル事業への参加企業の決定について

 令和5年7月7日(金)から同年8月4日(金)まで参加企業を募集していた「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」について、21件の応募があり、業種・分野の多様性、企業規模、事業内容、対象製品・サービスの対消費者層への社会的インパクト等を総合的に検討し、以下の5社(五十音順)を参加企業を決定しました。

 ・甲子化学工業株式会社
 ・チヨダ物産株式会社
 ・株式会社ハースト婦人画報社
 ・マルハニチロ株式会社
 ・ミニストップ株式会社

2.「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」について

 令和3年6月に策定された「地域脱炭素ロードマップ」 においては、国民が脱炭素に貢献する製品・サービスを選択できる社会を実現することが示されており、その実現のためには、企業が個別の製品・サービスのCFPの算定を行い、消費者に伝える取組を推進することが必要です。
 環境省では、そうした取組を加速するための具体的な手引きとして、令和4年度にCFPに関する調査とモデル事業を実施し、カーボンフットプリントガイドライン (以下「CFPガイドライン」という。)を経済産業省との連名で発表し、5月には、企業の実務担当者向けのより実践的なカーボンフットプリントガイドライン(別冊) CFP実践ガイド(以下「CFP実践ガイド」という。)についても発表しています。
 そこで、本事業では、CFP実践ガイドを参照しながら、国民が脱炭素に貢献する製品・サービスを選択できる社会の実現に向けて、CFPの算定・表示を通じた排出削減の取組とビジネス成長を両立させる、先進的なロールモデルとなる企業の創出を目指します。
 また、モデル企業支援を通じて得られた知見等をもとに、CFPガイドラインのアップデート等をすることを予定しています。

3.実施内容

参加企業は、以下の取組を実施する。
① 自社の製品・サービスのCFPの算定
 ・自社の製品・サービスの中から特定のものを選択し、そのCFPの算定に取り組む
    算定対象の選択は、消費者の認知度合、ビジネス戦略、算定難易度・データの有無、GHG排出量等を勘案し、モデル企業が決定する
 ・CFPの算定方法は、(別冊) CFP実践ガイドで解説した「他社製品との比較を想定しない、自社ルールによる算定 」を実施
   (厳密な数値の正確さの追求よりも、必要十分な精度を見極めることで、算定の業務負担を軽減)

② 削減目標、削減対策の検討
 ・上記の算定した製品・サービスについて、排出削減目標と削減対策を検討する
    排出削減目標は、可能な限り野心的なもの (例: カーボンニュートラル) を目指す
    削減対策は、CFPの算定を通じて明らかになった排出量が多いプロセスに対しする対策を特に検討する

③ 消費者への表示(見える化)
 ・当該製品のCFPや、削減目標・削減対策を消費者に伝える方策を検討し表示する
    モデル企業の希望に応じて、マーケティングやブランディングでの活用についても対象とする
    (例) 製品にCFPを表示することや、マーケティングやブランディングでのCFPの活用方法を検討

連絡先

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 脱炭素ビジネス推進室
代表
03-3381-3351
直通
03-5521-8249
室長
杉井 威夫
室長補佐
峯岸 律子
担当
森本 恵理子
担当
加藤 良介