報道発表資料

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2022年10月27日
  • 自然環境

ラムサール条約第14回締約国会議(COP14)の開催について

 特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(通称 ラムサール条約)第14回締約国会議(COP14)が、2022年11月5日から13日まで、武漢(中国)及びジュネーブ(スイス)で開催されます。
 本会議では、条約実施の進捗や、次回締約国会議(COP15)までの約3カ年の計画等について議論されます。
 また、期間中に新潟県新潟市及び鹿児島県出水(いずみ)市の「ラムサール条約湿地自治体認証制度」に基づく認証式と、呉地正行(くれちまさゆき)氏(NPO法人ラムサール・ネットワーク日本理事、日本雁(がん)を保護する会会長)のラムサール賞ワイズユース(湿地の賢明な利用)部門(別紙参照)の表彰式が開催されます。

第14回締約国会議(COP14)の概要

 特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(通称 ラムサール条約)の第14回締約国会議(COP14)が、以下のとおり開催されます。
 (1)期日
    2022年11月5日~同年11月13日
 (2)場所
    中華人民共和国・武漢 ELICC 東湖国際会議場
    スイス・ジュネーブ  CICG 国際会議センター
 (3)参加者
    172カ国の締約国及びオブザーバー。我が国からは、政府代表団として環境省及び外務省が参加するほか、関係地方公共団体、NGO等のオブザーバーが
   参加予定です。
 (4)テーマ
    "Wetlands Action for People and Nature"(人と自然のための湿地行動)
 (5)主な議題
    財政事項、条約実施の構造及びプロセスに関する事項のほか、次回締約国会議(COP15)までの約3カ年の各種計画に関する決議案等が提出されてお
   り、これらの内容について議論されます。
   
   【COP14公式ウェブサイト】
    https://www.ramsar.org/event/14th-meeting-of-the-conference-of-the-contracting-parties

ラムサール条約湿地自治体認証制度に基づく認証式

 ラムサール条約第59回常設委員会(2022年5月)において、ラムサール条約湿地自治体認証制度に基づく新潟市(新潟県)及び出水(いずみ)市(鹿児島県)の認証が決定しました。本認証は、条約の決議に基づき、湿地の保全・再生、管理への地域関係者の参加、普及啓発、環境教育等の推進に関する国際基準を満たす自治体に対して、与えられるものです。我が国において、認証が決定した自治体は2市が初めてとなります。

【湿地自治体認証制度に基づく認証式】
 日時:2022年11月10日 17:00~18:00(現地時間)
 会場:CICG 国際会議センター(スイス・ジュネーブ)

【参考】
 「ラムサール条約湿地自治体制度」に基づく新潟市及び出水市の認証について 
  https://www.env.go.jp/press/111160.html

呉地正行(くれちまさゆき)氏のラムサール賞受賞

 「ラムサール賞」は、長年にわたり湿地の保全と持続可能な利用に多大な貢献をされた個人や団体を讃える賞として1996年に創設され、「ワイズユース(湿地の賢明な利用)部門」、「湿地イノベーション部門」及び「若者の湿地チャンピオン部門」の3つの部門から構成されます。
 この度、呉地正行氏(NPO法人ラムサール・ネットワーク日本理事、日本雁(がん)を保護する会会長)は、水田の生物多様性の向上及び渡り鳥の生息地としての質の向上を目指す活動、湿地を生息地とする鳥類の保全活動等における長年の貢献が評価され、同賞のワイズユース(湿地の賢明な利用)部門を受賞されます。
 日本人としては、ワイズユース(湿地の賢明な利用)部門では初の受賞となります。

【ラムサール賞授賞式】 
 日時:2022年11月7日 17:30~18:30(現地時間)
 会場:CICG国際会議センター(スイス・ジュネーブ)

連絡先

環境省自然環境局野生生物課
代表
03ー3581ー3351
直通
03ー5521ー8284
課長
中澤 圭一
課長補佐
守分 紀子
専門官
酒井 郁