報道発表資料

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2022年10月14日
  • 総合政策

(仮称)垂水風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

1.環境省は、「(仮称)垂水風力発電事業計画段階環境配慮書」(株式会社ユーラスエナジーホールディングス)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 

2.環境大臣意見では、

(1)国内希少種であるクマタカ等の生息が確認されているため、適切な調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、鳥類等への影響を回避又は極力低減すること
(2)風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、霧島錦江湾国立公園内の主要な眺望点から桜島及び錦江湾を展望する景観に著しい支障を及ぼす風力発電設備の配置等を回避すること。その際、事業計画の具体化並びに調査、予測及び評価については、当該国立公園の管理者及び地方公共団体等の関係機関や地域住民等の意見を踏まえること
等を求めている。

■  背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者である株式会社ユーラスエナジーホールディングスに対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
 
  •  計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。
 

■  事業の概要

鹿児島県鹿屋市及び垂水市において、最大で出力192,000kWの風力発電所を設置する事業。
  •  事業者   株式会社ユーラスエナジーホールディングス
  •  事業位置  鹿児島県鹿屋市及び垂水市(事業実施想定区域面積 約2,500ha)
  •  出力    最大192,000kW    (単機出力4,000~6,000kW程度×最大32基程度)

■  環境大臣意見

別紙のとおり。
 
(参考)環境影響評価に係る手続
 令和4年8月31日  経済産業大臣から環境大臣に意見照会
 令和4年10月14日  環境大臣から経済産業大臣に意見提出

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課 環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史
室長補佐
豊村 紳一郎
審査官
福田 朋也
担当
木村 恵子