報道発表資料

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2025年09月01日
  • 再生循環

アフリカのきれいな街プラットフォーム第4回全体会合の結果について

 環境省は、独立行政法人国際協力機構(JICA)、横浜市、国連環境計画(UNEP)及び国連人間居住計画(UN-HABITAT)とともに、横浜で行われた第9回アフリカ開発会議(TICAD9)のパートナー事業として、「アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)」第4回全体会合を、令和7年8月20日(水)・21日(木)に横浜で開催しました。
 勝目環境大臣政務官が開会式で開会挨拶を行い、現地の状況に応じた適切な廃棄物管理の重要性について述べました。また、浅尾環境大臣が会合1日目の閉会挨拶を行い、会合の中間とりまとめを行うとともに、環境省が新たに設立した「アフリカ向け廃棄物管理のための事業形成ファンド」を通じた、国際機関との連携促進への期待を述べました。2日間の会合を通じて、福岡方式を含む廃棄物管理の技術、ガバナンス、情報、資金動員等の重要性や適切な廃棄物管理のあり方について、活発な意見交換がなされました。また、アフリカ各国から我が国への感謝の意が表されました。
 また、20日(水)には、「アフリカ向け廃棄物管理のための事業形成ファンド」について、設立記念の昼食レセプションを開催し、当該ファンドの設立のアナウンスを行いました。当該レセプションにおいては、環境省から土居地球環境審議官が開会の挨拶を行うとともに、世界銀行から西尾副総裁が参加し、当該ファンドを活用した廃棄物管理の向上への協力に対し期待を述べられました。ファンドの概要について説明し、レセプション参加者の、ファンドに対する理解が深まりました。
 本会合の成果として、今後3年間の活動を示す「新・横浜行動指針」を発表しました。会合において、本行動指針について各国から歓迎の意が表されました。
また、本会合における議論は、今後のACCP参加各国の廃棄物管理の改善に資することが期待されます。

【添付資料】
別添1:「新・横浜行動指針」(英)
別添2:アフリカのきれいな街プラットフォーム概要(和)
別添3:アフリカ向け廃棄物管理のための事業形成ファンド概要(和)

■ 会合の概要

(1)概要
  日程:令和7年8月20日(水)・21日(木)
  場所:パシフィコ横浜 アネックスホール(横浜市西区みなとみらい1―1―1)
  主催:環境省、JICA、横浜市、UNEP、UN-HABITAT
  言語:英語、フランス語、日本語(同時通訳)
  ACCPホームページ:https://unhabitat.org/ja/african-clean-cities-about-accp

(2)プログラム
  令和7年8月20日(水) 9:00~17:30
  ○ 開会(勝目政務官
  ○ 基調講演
  ○ テーマ別セッション
  ・ 廃棄物管理に係る国家政策及び地域・国際的枠組みとの連携強化
  ・ 信頼性の高いデータ収集と適切な管理の実現
  ・ 特別セッション:横浜市の取組

  ○ ファンド設立記念レセプション(ランチ):
  「アフリカ向け廃棄物管理のための事業形成ファンド」

  ○ アフリカ参加国からのステートメント
  ○一日目閉会挨拶(浅尾大臣
  
  令和7年8月21日(木)10:00~17:00
  ○ テーマ別セッション
  ・ 持続可能な財政政策による廃棄物管理の推進
  ・ より良い廃棄物管理のための協働
  ○ アフリカ参加国からのステートメント
  ○ ハイレベルセッション:
  「持続可能な廃棄物管理に向けた政治的コミットメントと投資促進」
  ○ 「新・横浜行動指針」の発表
  ○ 閉会
 

■ 会合の成果

 会合には、アフリカ42カ国の政府関係者や、国際機関、国内外の企業・団体等から、のべ約360名が参加しました。数多くあるTICAD9の公式関係会合のうち、最大規模の会合となりました。
 また、本会合での成果文書として、今後3年間の活動を示す「新・横浜行動指針」が採択されました。
 本会合においては、JICAが我が国のアフリカの廃棄物管理に関する開発協力の取組等を紹介したほか、横浜市や福岡市が、各市における資源循環に関する取組を紹介しました。また、参加者により、福岡方式を含む適切な廃棄物管理の技術の重要性や、政策枠組等のガバナンス、中央政府と地方政府との関係性、信頼性の高いデータ収集とそれに基づく適切な管理の重要性、世界銀行、アフリカ開発銀行等の国際開発金融機関からの廃棄物管理に関する資金動員等の重要性や、それらを踏まえた各国における適切な廃棄物管理のあり方について、活発な意見交換がなされました。また、ACCP参加各国からステートメントがなされ、その中で、多くの国から、我が国への感謝の意が表されました。本会合における議論と意見交換が、今後のACCP参加各国の廃棄物管理の改善に有効に活用されることが期待されます。また、我が国の優れた廃棄物管理技術の海外展開にも資するものとなりました。
 ACCPと「アフリカ向け廃棄物管理のための事業形成ファンド」については、2025年8月20~22日に開催されたTICAD9の本会合及び成果文書「TICAD 9横浜宣言」においても言及されました。

連絡先

環境省環境再生・資源循環局 総務課循環型社会推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8336
課長
吉野 議章
企画官
中村 祥
室長補佐
寺岡 裕介
担当
後藤 新平