報道発表資料

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2025年07月08日
  • 地球環境

「PaSTI-JAIF フェーズ3 最終ワークショップ」の開催について

1.環境省は、2025年7月1日(火)・2日(水)に、PaSTI-JAIFの実施事業者である一般社団法人海外協力センター(OECC)と共催で、「PaSTI-JAIF フェーズ3最終ワークショップ(PaSTI-JAIF Phase 3 Final Workshop)」を開催しました。

2.本ワークショップは、ASEAN各国によるPaSTI-JAIFプロジェクトの成果共有等を目的として実施されました。環境省からも、地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)に基づく温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度(SHK制度)等について発表を行い、ASEAN各国と意見交換を行いました。

開催概要

■開催日時  
 2025年7月1日(火)・2日(水)

■開催場所  
 法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)  川崎エコタウン

活動のポイント

  1. PaSTI※1は我が国に強みのある、温対法に基づく、事業者単位のSHK 制度の実績を生かし、アジアの国において企業等の温室効果ガス(GHG)排出量の透明性向上の制度構築を支援し、GHG 排出量の削減を促進する取組です。
  2. PaSTI-JAIFは、JAIF※2を活用し、OECCが実施事業者、シンガポールが提案者(プロポーネント)となり、ASEAN地域における施設レベルのGHG排出量算定・報告の促進による透明性強化を行うプロジェクトです。2019年から活動が開始され、フェーズ1及びフェーズ2では、「ASEAN地域の施設レベルGHG 算定・報告ガイドライン設計のためのロードマップ」の策定、「施設レベルのGHG排出量算定・報告に関するASEANガイドライン」、「ASEAN加盟国における温室効果ガスパイロットプロジェクトの算定・報告の実施に関するガイダンス」の策定などを行ってきました。
  3. 2023年から活動が開始されたフェーズ3では、各国の実情に合わせた企業のGHG算定・報告に係るモデル事業を実施しました。本活動は、参加国のBTR策定に活用されるとともに、各国のニーズに合わせ、各国が優先するセクターにおける制度構築支援、及び算定・報告ツールの技術協力を通して政府及び民間の能力強化に貢献しました。
  4. PaSTI-JAIFフェーズ3の活動が2025年7月で終了するに当たり、本ワークショップでは、ASEAN各国が実施した気候変動関連の取組状況や政策の状況が報告されました。金融セクターの取組についても紹介されるとともに、環境省からは温対法に基づくSHK制度等について発表を行いました。さらに、ASEAN地域において、今後、透明性の規制の調和の必要性についても議論されました。
  5. あわせて、川崎エコタウンを訪問し、脱炭素に貢献する廃棄物発電施設などの見学を行いました。
  6. PaSTIの詳しい活動内容は、以下のウェブサイトをご覧ください
   https://www.env.go.jp/earth/ondanka/pasti/index.html

  ※1 Partnership to Strengthen Transparency for co-Innovation(コ・イノベーションのための透明性パートナーシップ)

  ※2 ((日・統合基金))は、共同体の構築に向けて統合を進めるの努力を支援するため、年3月に設置された基金です。により、政治・安全保障共同体、経済共同体及び社会・文化共同体の3共同体の設立を支援するとともに、域内格差の是正を図っています。
 

連絡先

環境省地球環境局 国際連携課 気候変動国際交渉室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8330
室長
平塚 二朗
地球環境問題交渉官
野本 卓也
担当
竹内 千尋