報道発表資料

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1999年07月15日

平成11年度国立公園内マイカー規制等の実施について

夏休みシーズンを間近に控え、各地の国立公園では、自然の保護及び健全な利用環境の確保を図るため、国立公園の核心的な地域へのマイカーへの乗り入れ規制などが実施されています。
 本年7月下旬からは、新たに知床国立公園知床五湖地区においてマイカー・観光バス等の乗り入れ規制が実施されることになりました。
 これで国立公園内の実施箇所は13公園の17地区となります。
 また、日光国立公園尾瀬地区においては、本年5月からマイカー・観光バス等の乗り入れ規制の強化が実施されています。
 これらの地区の一部では代替輸送手段として低公害車の導入も図られ、環境保全への努力がさらに進められています。
 つきましては、マイカー規制等の実施について、趣旨をご理解の上、ご協力をお願いします。
1.夏休みシーズンを含むマイカー規制等の実施地区
  • 国立公園名(地区名)<10国立公園13地区>
    知床(知床五湖地区)、支笏洞爺(豊平峡)、十和田八幡平(八幡平)、陸中海岸(宮古浄土ヶ浜)、日光(尾瀬、小田代原)、富士箱根伊豆(富士山)、中部山岳(上高地、乗鞍、立山)、白山(市ノ瀬)、瀬戸内海(渋川海岸)、足摺宇和海(足摺岬)
  • マイカー規制等に伴う利用者の乗り替え輸送の実施
     実施地区では、シャトルバスあるいは路線バスにより乗り替え輸送を実施。
    (海水浴場地等を除く)
     なお、支笏洞爺(豊平峡)、日光(尾瀬、小田代原)、富士箱根伊豆(富士山)、中部山岳(上高地、立山)では、乗合自動車に低公害車を導入している。
2.平成11年度新規導入及び強化地区

(1)新規導入地区

 ○知床国立公園知床五湖地区
・主体 知床五湖地区自動車利用適正化対策連絡協議会
・期間 平成11年7月26日~8月10日
・区間 道道知床公園線
知床五湖以奥(知床五湖~知床大橋)
・概要 路線バス(シャトルバス)及び自転車を除く一般車両通行禁止
(観光バス・タクシー通行禁止)
夜間通行禁止(午後7時~午前7時)

(2)強化地区   

  ○日光国立公園尾瀬地区
・主体 福島県尾瀬自動車利用適正化連絡協議会(福島県側)
片品村尾瀬交通対策連絡協議会(群馬県側)
・強化概要

(福島県側)

  1. マイカー等(タクシー・ハイヤー・二輪車を含む)は、通年規制となり、御池~沼山峠口間の通行禁止。
  2. 観光バス等及び車体の長さが5.2m以上のものは、本年から混雑期(年間69日間)七入~沼山峠口間の通行禁止。

(群馬県側)

  1. マイカー規制日(年間101日間)は、津奈木~鳩待峠口間はマイカーの通行禁止。(規制日の増加)
  2. マイカー規制日のうち、本年から規制強化日(混雑予想日(年間20日間))を設け、乗合バス、乗合タクシー及び二輪車以外の車両は通行禁止。

 

(参考)国立公園内マイカー規制等の概要

1.目 的

 一部の国立公園で過密利用の障害が著しく、特に休日などにおいて、道路、駐車場等の施設の容量を上回る車が殺到することによって、自然環境の破壊や適正円滑な利用が脅かされている地域が見られたことから、これらの地域へ通じる道路においてマイカー等の乗り入れを規制し、代替の公共交通機関や徒歩による利用を誘導することによって、当該地域の環境保全に資することを目的とする。

2.実施方法

 実施地区ごとに異なるが、環境庁主唱により、地元自治体、観光協会や地元の各種協議会が、道路管理者や道路交通法を所管する公安委員会の協力を得て実施。  一般には、国立公園の核心的な地域へ到達する道路の入口において、一般観光客のマイカーの進入を禁止し、シャトルバスや路線バス等の代替交通機関の利用を呼びかけている。  また、路線バス等の代替交通機関として、4国立公園6地区においてハイブリッドバスあるいはCNG(天然ガス)バス等の低公害車の導入が進められている。(当該導入地区では、当面、ハイブリッドバスやCNGバスを中心として使用。今後、車両の更新時に順次低公害車の導入が図られる見込み。)

3.マイカー規制等対策推進開始年

 昭和49年(3国立公園3地区)

4.実施地区

 13国立公園17地区

添付資料

連絡先
環境庁自然保護局国立公園課
03-3581-3351(代表)
課 長:小野寺 浩 (内線6440)
担 当:則久 雅司 (内線6443)
    藤森 貞明 (内線6448)

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