報道発表資料
環境庁では、本年3月に学識経験者等からなる「自動車環境税制研究会」(座長:佐和隆光京都大学経済研究所所長)を設置し、環境保全の観点からの適切な自動車関係税制の在り方について、主に当面の見直しに焦点を当てた検討を行っていただいていたところであるが、今般、本研究会の報告書が取りまとめられた。
報告書では、環境保全の観点から自動車関係諸税を見直すに当たっては、大気汚染と地球温暖化の両方の防止を加味した税制としていくことが必要としている。その上で、当面の見直しとして、
・大気汚染の観点からは、自動車排出ガスの量を評価軸として組み入れた税することが適当とするとともに、評価の具体的な方法の選択肢を幾つか示しとている。
・また、地球温暖化の観点からは、本年5月に運輸政策審議会において取りまとめられた地球温暖化対策としての自動車関係諸税のグリーン化の考え方と、基本的には同様の考え方を採用することとしている。
・さらに、大気汚染と地球温暖化それぞれの観点から独立して税額を決め、これを足し合わせて環境面からの税額とすることを提案している。
環境庁としては、今後、本報告書の内容について、国民各界各層の意見を募集し、その意見も踏まえて、環境保全の観点からの自動車関係諸税の活用についてさらに具体的な検討を進めていくこととしている。
報告書では、環境保全の観点から自動車関係諸税を見直すに当たっては、大気汚染と地球温暖化の両方の防止を加味した税制としていくことが必要としている。その上で、当面の見直しとして、
・大気汚染の観点からは、自動車排出ガスの量を評価軸として組み入れた税することが適当とするとともに、評価の具体的な方法の選択肢を幾つか示しとている。
・また、地球温暖化の観点からは、本年5月に運輸政策審議会において取りまとめられた地球温暖化対策としての自動車関係諸税のグリーン化の考え方と、基本的には同様の考え方を採用することとしている。
・さらに、大気汚染と地球温暖化それぞれの観点から独立して税額を決め、これを足し合わせて環境面からの税額とすることを提案している。
環境庁としては、今後、本報告書の内容について、国民各界各層の意見を募集し、その意見も踏まえて、環境保全の観点からの自動車関係諸税の活用についてさらに具体的な検討を進めていくこととしている。
1.経緯等
近年、自動車保有台数や自動車走行距離の伸びに伴い、大気汚染や地球温暖化に関する環境負荷源として、自動車の占める割合が高くなってきている。
従来より、自動車環境対策としては、自動車排出ガスや燃費に関する規制をはじめ様々な取組が推進されてきたところであるが、自動車環境問題に対しては、これらに加え、市場のメカニズムを通じて効率的に環境の保全を図るための施策として、経済的措置を積極的に活用していくことが期待されている。
こうした状況を踏まえ、本年3月、大気汚染と地球温暖化の防止を念頭に、環境保全の観点からの望ましい自動車関係税制の在り方について検討することを目的として、有識者からなる「自動車環境税制研究会」が環境庁大気保全局に設置された。これまで、主に当面の見直しに焦点を当て6回の検討が重ねられ、その過程では、自動車環境対策に関心の深い4団体からの意見の聴取も行い、検討に当たっての参考とされたところである。
[参考] 自動車環境税制研究会 委員名簿(敬称略、50音順)
鹿島 茂 | 中央大学理工学部教授 | |
(座長) | 佐和 隆光 | 京都大学経済研究所所長 |
杉山 雅洋 | 早稲田大学商学部教授 | |
中里 実 | 東京大学法学部教授 | |
安原 正 | さくら総合研究所特別顧問 |
2.報告書の概要 (別紙を参照。)
3.今後の対応
今後、環境庁では、本報告書において示された考え方を踏まえ、環境保全の観点からの自動車関係諸税の活用について更に具体的な検討を進めていくこととしている。
なお、更なる検討を進めるに当たり、本報告書の内容について、国民各界各層の意見をお聞きするため、以下の要領で、郵送・FAX・電子メールにより意見を募集することとした。
(1)意見募集について 自動車環境税制研究会報告書の内容に対する御意見(例:どのような考え方で税を活用していくべきか 等)を募集します。御意見の要旨及び住所、氏名、年齢、性別、職業を書面(A4版、数枚程度)にて、下記宛てにお送り下さい。御意見は、8月13日(金)まで、随時受け付ける予定です。 (2)資料入手方法 {1} 「自動車環境税制研究会報告書」本文は、環境庁ホームページ(URLはhttp//www.eic.or.jp/eanet/)でご覧になれます。 {2} 印刷物をご希望の場合には、環境庁大気保全局企画課(中央第5合同庁舎22階)までお越しいただくか、「自動車環境税制研究会報告書」を希望する旨明記し、A4版の冊子の入る返信用封筒を下記宛てに郵送願います。返信用封筒には、忘れずに、返信先の住所、氏名を記入するとともに、390円切手を貼付して下さい。 (3)申込先等 御意見の送付先、資料の入手先は次のとおりです。
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添付資料
- 連絡先
- 環境庁大気保全局企画課
課 長: 冨岡 悟(内線6510)
課長補佐: 上河原献二(内線6512)
環境庁大気保全局自動車環境対策第一課
課 長: 鈴木 安次(内線6520)
課長補佐: 宮崎 正信(内線6521)
環境庁大気保全局自動車環境対策第二課
課 長: 松本 和良(内線6550)
課長補佐: 印南 朋浩(内線6551)