報道発表資料

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2008年02月22日
  • 再生循環

日本海沿岸地域等への廃ポリタンクの大量漂着について(第2報)

 本年1月中旬から日本海沿岸地域を中心として(鹿児島県~秋田県)、廃ポリタンクが多数漂着しており、2月21日までに約2万3千個が確認されました。一部には中に液体物質が残っているものがあり、関係県が分析した結果によれば、塩酸が検出された例があります。
 このため、昨日には日本海沿岸地域等への廃ポリタンクの大量漂着に係る注意喚起文書を関係道府県に送付しました。
 環境省では、関係の道府県及び省庁の協力を得て、漂着状況を引き続き把握し、事故防止のための注意喚起、発生原因の究明に努めるとともに、外交ルートを通じて関係すると思われる外国に原因究明、発生防止等の要請を行います。

1.現状

 1月15日頃、長崎県平戸市の海岸に20L程度の廃ポリタンク約700個が漂着していることが発見され、それ以降2月21日までに、鹿児島県の喜界島(約130個)から秋田県(約2,000個)にわたる14府県の海岸に総計約2万3千個(2月21日時点、関係府県からの情報提供等から確認:別紙参照)の廃ポリタンクが漂着している。
 ふたが閉まっている一部の廃ポリタンクには中に液体が残っているものがあり、関係県の分析結果によると、塩酸等が検出されている。
 廃ポリタンクにはハングル文字が書かれているものが多数見られ(確認されたもので約5,500個)、H2O2(過酸化水素)、CH3COOH(酢酸)、HNO3(硝酸)等の表記がある場合もある。しかし、H2O2表記の廃ポリタンクから塩酸が検出された例があり、廃ポリタンクの表記と内容物は必ずしも一致しないので、注意を要する。
 このため、環境省では、海岸に漂着した廃ポリタンクに安易に触れないよう注意を呼びかけている。

2.過去の経緯

 平成11年度頃から冬場を中心に毎年のように日本海沿岸に大量の廃ポリタンクが漂着している(11年度 約38,000個、12年度 約11,000個、13年度 約13,000個、14年度 約29,000個、15年度 約12,000個、16年度 約14,000個、17年度 約9,300個、18年度 なし:海上保安庁調べ)。これらについては、発生源の可能性がある韓国に対して、原因究明、発生防止等の要請を行っている。

3.今後の対応

 環境省としては、関係の道府県及び省庁の協力を得て、廃ポリタンクの漂着状況の把握と関係方面への情報提供を引き続き行う予定である。
 さらに、廃ポリタンクの表記と内容物は必ずしも一致していないことから、関係道府県に対して、注意喚起を徹底していく。
 また、関係の道府県及び関係省庁と協力し、発生原因究明のため、内容物分析結果等の関係情報の収集等を行っているところであり、これらの情報等を踏まえ、外交ルートを通じて関係すると思われる外国に原因究明、発生防止等の要請を行います。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
直通:03-5521-8245
課長代行:深見 正仁(内線6750)
課長補佐:竹本 明生(内線6741)
担当:小沼 信之(内線6745)
石橋 和隆(内線6748)

環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
直通:03-5521-8337
課長:関 荘一郎(内線6841)
課長補佐:小野寺 晃宏(内線6845)
担当:原渕 明(内線6849)

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