報道発表資料
本年1月中旬から日本海沿岸地域を中心として(長崎県~新潟県)、廃ポリタンクが多数漂着しており、2月15日までに約1万5千個が確認されています。一部には、酸性の液体物質が残っているものもあり、漂着した廃ポリタンクに安易に触れないようにする必要があります。 環境省では、関係の府県及び省庁の協力を得て、漂着状況を引き続き把握するとともに、関係各方面に情報提供し、関係府県等による事故防止のための注意喚起に協力しています。
1.現状
1月15日頃、長崎県平戸市の海岸に20L程度の廃ポリタンク約700個が漂着していることが発見され、それ以降2月15日までに、徐々に漂着地点を北上させながら長崎県から新潟県にわたる11府県の日本海沿岸に総計約15,000個の廃ポリタンクが漂着している(2月15日時点、関係府県からの情報提供を環境省が取りまとめ-別紙)。
ふたが閉まっている一部の廃ポリタンクには中に液体が残っているものがあり、関係県の分析結果によると、過酸化水素や酢酸、硝酸など酸性の液体などが検出された。このため、関係府県では、地域住民に対して、海岸に漂着した廃ポリタンクに安易に触れないよう注意を呼びかけている。
多くの廃ポリタンクには何も書かれていないが、一部にはH2O2(過酸化水素水)やHNO3(硝酸)の表示があり、ハングル文字が記されている廃ポリタンクが約5,300個あった。
2.過去の経緯
平成11年度頃から冬場を中心に毎年のように日本海沿岸に大量の廃ポリタンクが漂着している(11年度 約38,000個、12年度 約11,000個、13年度 約13,000個、14年度 約29,000個、15年度 約12,000個、16年度 約14,000個、17年度 約9,300個、18年度 なし:海上保安庁調べ)。
これらについては、発生源の可能性がある韓国に対して、原因究明、防止対策の実施等の要請を行っている。
3.今後の対応
環境省としては、関係の府県及び省庁の協力を得て、廃ポリタンクの漂着状況の把握と関係方面への情報提供を当面続ける予定である。
基礎データが整えば漂着状況を分析し、発生源究明の一助とすることを検討する。また、各種情報を踏まえ、必要に応じて関係すると思われる外国に原因究明、発生防止等の要請を行うことも検討する。
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
直通:03-5521-8245
代表:03-3581-3351
課長代行:深見 正仁(内線6750)
課長補佐:竹本 明生(内線6741)
担当:石橋 和隆(内線6748)