報道発表資料

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2008年01月24日
  • 再生循環

石綿含有産業廃棄物の無害化処理実証試験(第2回)の実施について(お知らせ)

 環境省は、山口県、山陽小野田市及び太平洋セメント株式会社の協力を得て、次のとおり石綿含有産業廃棄物の無害化処理実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 産業廃棄物のうち、廃スレート板等の石綿含有産業廃棄物につきましては、現状では最終処分場で埋立処分されているところです。産業廃棄物の最終処分場の容量がひっ迫している中、建築物の解体の増加に伴う石綿含有産業廃棄物の排出量の増加が見込まれることから、これらの廃棄物について、埋立処分以外の処理が可能な方法を確保する必要があります。
 このため、昨年度、山口県、山陽小野田市及び太平洋セメント株式会社の協力を得て、実験用キルンでの石綿含有産業廃棄物の無害化処理実証試験を実施したところですが、昨年度に引き続きまして実験用キルンによる無害化処理実証試験を次のとおり実施することといたしましたのでお知らせするものです。

2.実証試験の概要

(1)場所
太平洋セメント株式会社(山口県山陽小野田市)
(2)期間
平成20年1月31日(木)~2月1日(金)
(3)内容
 石綿含有産業廃棄物(廃スレート板)を予め粉砕・調整してスラリー状燃料として調整したものを持ち込み、セメント原料の焼成条件下にて、同スラリー状燃料を実験用キルンに投入し、排ガス、集じん灰及び処理後物等の分析を行い、当該方法により石綿が無害化されていることを確認する。
 実施にあたっては、専門家(廃棄物処理、分析等)の助言を得ることとする。
 なお、昨年度の無害化処理実証試験の相違点として、今年度はセメント原料を、石綿含有産業廃棄物を粉砕・調整したスラリー状燃料とともに投入し、生成されるクリンカ(セメント製造工程の中間生成物)への影響を確認する。

3.昨年度の実証試験の結果

(1)場所
太平洋セメント株式会社(山口県山陽小野田市)
(2)期間
平成19年3月22日(木)~23日(金)
(3)結果
 本実証試験の範囲においては、石綿の処理ができたものとの評価が得られた。また、排ガスや周辺環境への石綿の飛散は認められないと評価された。
連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
直通:03-5501-3156
代表:03-3581-3351
課長:木村 祐二(内線6871)
課長補佐:齋藤 忠俊(内線6873)
担当:高橋 亮介(内線6876)

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