報道発表資料

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1997年07月17日

「自然大好きクラブの設立及び参加者の募集」並びに「ふれあい自然塾の整備」について

環境庁は、自然とのふれあい施策をより一層総合的に推進するため、「自然大好きクラブ」を設立するとともに、「ふれあい自然塾」の整備に着手した。
 「自然大好きクラブ」は、自然が大好きな多くの人々と、それらの人々に自然とふれあう機会を提供しようという施設や団体とのネットワークで、自然とのふれあい活動推進のためのソフト面の施策を連携させ、国民の自然ふれあい活動への参加を促進するとともに、活動レベルに応じて自然の中でのマナーや知識・技術を向上させるための機会提供も行うものであり、本日から参加者の登録を開始する。
 また、ハードとソフトが一体となった質の高い自然学習・体験のための中核施設として、平成9年度から「ふれあい自然塾」の整備を進めることとしており、第1号地として田貫湖(たぬきこ)地区(静岡県富士宮市)の整備に着手する。
 なお、「ふれあい自然塾」は、国立公園及び国定公園内において順次整備していく予定である。

○ 自然とのふれあい施策体系の概要
 環境庁では自然とのふれあいを推進するため、活動の場の整備、動機づけ・機会の提供、人材の育成・確保、活動プログラムの充実、情報の提供の5つの施策を重点的に進めているところである。
 なお、今回事業の位置づけは以下のとおりである。

    活動の場の整備 ふれあい自然塾整備    
          ビジターセンター整備      
               
                 
    自然とふれあう動機 自然に親しむ運動    
      機会の提供   自然歩道を歩こう月間      
               
自然との 自然とのふれあいをサポートする 自然解説指導者研修 自然大好きクラブ
ふれあい     人材の育成・確保   パークボランティア制度      
の推進              
                 
    自然とのふれあい活動 ――――――――――    
      プログラムの充実          
                 
                 
    情報の提供 ――――――――――    



(1)自然大好きクラブの設立及び参加者の募集について

 環境庁は、7月17日、「自然大好きクラブ」を設立し、自然ふれあい施設や一般の自然教育事業者等の場所や活動内容等の情報の提供、自然の中で活動する上で必要なマナーや知識・技術を向上させる機会の提供等を通じて、幅広い階層が自然とのふれあい活動に参加することを可能にするネットワークを構築することとし、同時に同クラブの参加者の登録を開始する。
 参加希望者は文章、絵、写真、歌など自分なりの「自然大好き宣言」をすることによりクラブに登録され、活動記録ができるパスポートと自然とのふれあいに関する情報が送付される。参加者はこのパスポートに自然ふれあい活動を記録していく。環境庁では活動を積み重ねることにより、参加者が自然ふれあい活動のエキスパートとなれるよう種々のサポートを続けてゆく。
 また、寄せられた「自然大好き宣言」は、コンテストを行い広く一般に公表する予定。


[1] 事業内容について
1 自然大好きクラブの設立目的
  自然ふれあい施設や行事に関する情報の提供、自然ふれあい施設の利用や行事等への参加の促進、参加者の自然とのふれあいを深めるための研修や自然のエキスパートの養成を総合的に実施する。

2 対象者
  特に制限は設けないが、原則として個人とする。

3 参加費 無料4 クラブ員へのサポート内容
(1)ビジターセンター等の自然ふれあい施設や行事等に関する情報の提供
(2)自然ふれあい施設の利用や行事への参加の機会の提供
(3)国立公園等におけるボランティア活動等の募集情報の提供
(4)全国のクラブ員や自然ふれあい活動のエキスパート達との交流の機会の提供
(5)自然の中で活動する上で必要なマナーや知識・技術を向上させる機会の提供

5 クラブ設立のスケジュール
  7月17日 クラブ設立
         「自然大好き宣言」募集・クラブへの登録開始
  9月1日 パスポート配布開始・参加者活動記録開始
  10月   インターネットホームページ開設予定
  ・年度末に「自然大好き宣言コンテスト」を実施予定
  ・ファックスサービス、自然ふれあい情報誌の発行予定

[2] クラブへの参加・登録方法について
 ・応募用紙等に自然大好き宣言(自然への思いを400字以内の文章で綴るほか、絵、写真、歌などあらゆる形で表現したもの。応募作品は返却しない)と住所、氏名、電話番号、職業、年齢を記入し、返信用封筒(住所、氏名を記入し、90円分の切手を貼付)を同封の上、下記の自然大好きクラブ事務局へ送付。送付することにより自然大好きクラブに登録。
 ・自然大好きクラブに参加すると、自然ふれあい活動を記録するパスポートと、自然公園の紹介やビジターセンターの一覧などの自然とふれあうための情報冊子が送付され、インターネット上でクラブ員同士の情報交換のためのパスワードが発行される。パスポートに記録された活動が規定回数に達すると新しいパスポート(グレードアップ版)が発行される。

☆ 問い合わせ・連絡先
   自然大好きクラブ事務局
   〒160 東京都新宿区新宿5-15-6 光陽ビル303
   TEL03-5362-9621  月~金 10:00~18:00

(2)ふれあい自然塾の整備について

 環境庁は、ふれあい自然塾整備事業の第1号として、富士箱根伊豆国立公園の田貫湖(たぬきこ)地区において整備運営基本計画を定め、事業着手することを決定した。
 なお、今後は、国立公園及び国定公園の主たる利用拠点において順次整備を進めてゆく予定である。


 田貫湖ふれあい自然塾の概要

1 位置及び区域面積
              さおり  いのかしら
位置 静岡県富士宮市佐折及び猪之頭(富士箱根伊豆国立公園)
面積 161.5ha

2 事業主体
環境庁等

3 整備期間
平成9年度から平成11年度(予定)

4 事業費
20億円程度

5 整備内容
 田貫湖の自然環境特性等を踏まえた各種の自然ふれあい活動プログラムを効果的に実施することとし、そのために必要な以下のような施設を整備する。
○自然体験活動の核となる「自然体験ハウス」
○家族連れの長期滞在が可能な「オートキャンプコテージ」
○伝統的文化体験・自然ふれあい体験を創出する「たぬきの里」、「冒険の森」、「ふれあいの水辺」、「湿原生態園」等

6 管理運営内容
○専任の指導員が常駐し、質の高い自然体験プログラムを常時提供
<自然体験プログラムの例>
・カヌー教室、林業体験、民話語り、トンボ池作り、ナイトハイク、ガイドウォーク 等
○田貫湖自然塾クラブ(友の会)の設置
○地元の古老等の人材の発掘及び活用、自然解説指導者の育成
○施設整備にさきがけて平成9年度よりイベント型のふれあい自然塾を開始

*整備予定施設一覧、参考資料については、添付ファイル参照。
 

添付資料

連絡先
環境庁自然保護局企画調整課自然ふれあい推進室
室 長:幸丸政明 
 担 当:上野紀代子(6422)

環境庁自然保護局国立公園課課 長:下  均
担 当:長岡正樹(6489)

環境庁自然保護局施設整備課課 長:松浦雄三
担 当:東海林克彦(6457)