報道発表資料
アジア太平洋地域における国際化学物質管理戦略(SAICM)の推進のため、5月21~23日、バンコクにてSAICMアジア太平洋地域会合が開催されます。本会議では、アジア太平洋地域におけるSAICMの実施や第2回国際化学物質管理会議(ICCM)の準備等について議論が行われる予定です。
1.背景
「国際化学物質管理戦略」(Strategic Approach to International Chemicals Management, SAICM)は、昨年2月4~6日、アラブ首長国連邦のドバイで開催された国際化学物質管理会議(ICCM)で採択されました。
SAICMは、2020年までに化学物質が健康や環境への影響を最小とする方法で生産・使用されるようにすることを目標とし、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、予防的アプローチ、有害化学物質に関する情報の収集と提供、各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進などを進めることを定めたものです。SAICMの推進に当たっては、各国政府のみならず、市民団体、産業界、国際機関等の幅広い関係者が参画の下、実施していくことが重要であるとされています。
現在、国際協調の下にSAICMを推進するため、世界5地域で国際会合が開催されており、本年5月21~23日には、バンコクにてアジア太平洋地域会合が開催されます。
2.概要
- (1)日時・場所
- 平成19年5月21-23日、バンコク(タイ)
- (2)参加者
-
- アジア太平洋地域の各国政府化学物質担当官
- 産業界及び市民団体関係者
- 関係国際機関
我が国からは環境省、経済産業省の担当官の他、産業界、NGOから参加を予定。なお、我が国環境省は、SAICMアジア太平洋地域フォーカルポイントに指定されており、会合準備において中心的な役割を果たしてきました。
- (3)議題
- 本会合では、アジア太平洋地域におけるSAICMの推進のため、地域調整メカニズム、各国及びアジア太平洋地域におけるSAICMの実施、第2回ICCMの準備、財政的事項、今後のアジア太平洋地域会合、その他について議論が行われる予定です。
- (4)会議文書等
- 会議文書等(英文)は、インターネットより入手可能
(http://www.chem.unep.ch/saicm/meeting/asiapacific/may%2007/default.htm)。
3.関連会合
今後、6月12日にパリ(フランス)にてSAICM先進国グループ非公式会合が開催される予定です。
4.参考
本会合の前後には、製品中水銀に関するワークショップ及び化学物質管理のための制度的インフラストラクチャーに関するワークショップが開催される予定です。
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
課長:木村 博承(内線 6350)
課長補佐:戸田 英作(内線 6353)
担当:須賀 義徳(内線 6358)
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成19年3月2日
- 「国際化学物質管理戦略アジア太平洋地域会合に向けた国内フォーラム」の開催について(第2報)
- 平成18年2月7日
- 「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」の採択について