報道発表資料
今般、平成19年春の花粉総飛散量予測(速報)を取りまとめました。
平成19年春の花粉総飛散量は、地域により平年並から平年の20%程度になると予測されます。また、スギの開花及び飛散開始は例年並かやや遅れると予測されます。
平成19年春の花粉総飛散量は、地域により平年並から平年の20%程度になると予測されます。また、スギの開花及び飛散開始は例年並かやや遅れると予測されます。
1.概要
環境省では、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度からNPO花粉情報協会に委託し、花粉飛散予測に関する調査研究を行っています。今般、当該研究において、平成19年春の花粉総飛散量予測(速報)を取りまとめました。
2.平成19年春のスギ及びヒノキ花粉総飛散量予測について
- 平成19年春の花粉の総飛散量は、地域により平年並から平年※の20%になると予測されます。これは、今年7月の気温は概ね平年並だったものの、東北から九州北部にかけての地域で日照時間が少なかったためです。
- 地域別では、北海道及び東北北部では平年並、東北南部では平年の半分程度、関東甲信越では平年の25%程度(以下同じ)、北陸及び東海では20~50%程度、近畿では30~60%程度、中国及び四国では50~80%程度、九州では平年並かやや少ないものと予想されます。
- 平年より飛散量が少なかった平成18年春と比較すると、北海道、東北北部、関東北部、北陸等の県では多くなる一方、その他の地域では同程度かやや少なくなるところが多いと予測されます。
3.平成19年春のスギ花粉前線予測について
- 平成19年春の開花予測にあたっては、秋の気温が高めに推移したことから、スギ雄花の休眠が遅れています。このため、1、2月の長期予報では気温が高めであり開花を早める可能性はあるものの、全体として開花は例年並かやや遅れると予測されます。
- また、スギ花粉前線(スギ花粉飛散開始時期を旬単位で示す地図)では、本州、四国の太平洋岸及び九州中部北部で2月10日頃、関東甲信、近畿、瀬戸内及び九州南部で2月20日頃、東北南部から北陸で3月1日頃、東北中部では3月10日頃、東北北部では3月20日頃、北海道では3月20日以降、飛散が始まると予測されます。
4.本速報に関する留意事項
- 本速報は、専ら現時点で得られた気象データのみに基づくものです。今後、最新の気象予報及び全国の森林における花芽の調査結果を踏まえ、花粉飛散開始前に、再度、より精緻な予測を行う予定です。
5.今後の対応
環境省では、昨年度に引き続き、花粉の総飛散量の予測及び観測を行い、「スギ花粉飛散開始マップ」等の情報の提供を行います。また、花粉の飛散状況について、花粉観測システム(愛称:はなこさん)により、リアルタイムで情報を提供(2月上旬より)します。
また、花粉症に係る現時点での最新の科学的知見や関連情報を紹介する目的で「花粉症保健指導マニュアル」を作成しており、今年度も、追加的な情報を収集し、改定版を作成する予定です。さらに、花粉症患者と大気汚染その他の因子との関係に関する聞き取りやモデルによる花粉飛散動態の解明等の調査研究を進めております。
環境省で実施している花粉症に関する調査研究の結果は環境省ホームページ上(https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html)にて公開しており、順次、更新していく予定です。
また、政府における花粉症対策は、今後とも関係各省(内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省)の連携の下で進めることとしております。
- (参考資料)
- 平成19年春における都道府県別花粉総飛散量(スギ、ヒノキの総数)予測(速報)
- 平成19年スギ花粉前線予測(速報)
- ※
- 平年とは、過去10年の平均。ただし、福島県(福島市)は過去9年平均、愛知県(名古屋市)は過去6年平均、鳥取県(米子市)は過去8年平均。
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直通 03-5521-8261
課長 青木 龍哉(内6350)
補佐 神谷 洋一(内6356)
担当 木山 雅文(内6352)
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成18年4月27日
- 今春(平成18年春)のスギ・ヒノキ科花粉飛散終息予測
- 平成18年4月21日
- 「花粉症保健指導マニュアル」の改訂について
- 平成18年1月25日
- 平成18年春の花粉総飛散量の予測(確定版)について
- 平成17年12月20日
- 平成18年春の花粉総飛散量の予測(速報)について