報道発表資料

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2006年06月12日
  • 大気環境

熱中症予防情報の提供について

環境省では、生活環境の暑熱化への対策として、昨年度より熱環境の程度を表す指標であるWBGT(湿球黒球温度)の予測値を試験的に提供してきました。今年度は、全国5箇所の気象台へWBGT観測装置を設置することにより、WBGTのモニタリングを実施し、情報の充実を図ることとしています。今夏の熱中症予防情報は、ホームページ(http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/index.html)において、WBGT予測値を6月12日(月)から、モニタリング情報を6月27日(火)から提供開始いたします。

1.経緯・目的

 地球温暖化やヒートアイランド現象の影響として、熱ストレスの増大が指摘されています。
 環境省において東京消防庁資料より作成したデータでは、東京都内の7月~9月における高温及び日射病による搬送人員数は、1984年から2001年の間で増加傾向にあることがわかりました。また、猛暑であった2004年には、夏季における熱中症搬送人員数は、東京消防庁の発表によれば、統計を取り始めて以来過去最高を記録しました。
 このような背景を踏まえ、熱中症の予防を図るため、熱環境を表す指標であるWBGT予測情報の提供、及びモニタリングしたWBGTの速報値の提供を行います。また、国立環境研究所が独自に集計している主要都市の熱中症患者搬送人員数や、環境保健部で作成した熱中症保健指導マニュアルと連携を図ることで、総合的な熱中症関係情報の提供を目指します。

2.情報提供方法

 熱環境の程度を表す指標として、人体の熱収支に影響の大きい気温・湿度・輻射熱の要素を取り入れたWBGT(湿球黒球温度)の予測値及び東京、新潟、名古屋、大阪、福岡の気象台においてモニタリングしたWBGT速報値などを国立環境研究所のホームページから提供します。
 予測値は全国の主要5都市(東京・名古屋・大阪・福岡・新潟)について、3時間単位で当日と翌日の2日分公表します。また、WBGT速報値をリアルタイムで公開します。

開始日

WBGT予測値:6月12日(月)
モニタリング速報:6月27日(火)

URL

http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/index.html

(環境省ホームページの「トピックス」及び環境省水・大気環境局ホームページから上記URLにリンクできます。)

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課大気生活環境室
代表:03-3581-3351
 室長:内藤 克彦(内線6540)
 室長補佐:藤本 正典(内線6543)
 担当:高原、木村(内線6578)

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