報道発表資料
平成18年3 月15 日(水)に第2回セミナー「建設業と生物多様性」を開催します。今回は、「生物多様性国家戦略」、建設業と生物多様性の関わりについて概観するとともに、生物多様性国家戦略に沿って業界初の「生態系保全行動指針」を策定した建設会社を例に、企業活動と生物多様性の接点やNPO・行政との協働の有効性について考えます。
1.CSR連続セミナー「企業の戦略に生物多様性を組み込め」の趣旨・目的
「生態系・生物多様性」は、実は企業サービスの提供自体を支えており、その保全は企業にとっても、ますます重要な課題となっています。世界的な規模で生態系の現状調査を行った「国連ミレニアム生態系評価」が発表した報告では、近年の生態系の著しい悪化が明らかにされ、企業活動存続への影響の可能性も改めて確認されているところです。企業によるCSRに基づく取組にとって、生物多様性は目が離せないテーマになっています。
地球環境パートナーシッププラザでは、企業活動と生物多様性との関係や、CSRに基づく取組の可能性について理解を深めることを狙いとして、連続セミナー「企業の戦略に生物多様性を組み込め」を開催します。
この連続セミナーでは、私たちに身近な製品やサービスと生物多様性との接点について業界ごとに理解を深め、NPO・行政との協働での取組などCSR活動を高めるためのヒントを持ち帰っていただくことをねらいとしています。
詳しくは→ http://www.geic.or.jp/geic/partnership/csr/index.html
2.第2回セミナー「建設業と生物多様性」の概要
日本は、「気候変動枠組条約」だけではなく「生物多様性条約」の締約国です。この条約に基づき、政府は平成7年に「生物多様性国家戦略」を策定しました。
海外では生物多様性への意識が高まりつつありますが、日本では一般的に「生物多様性」という概念が薄く、「生物多様性」と企業活動との関連が理解されにくいようです。しかしながら近年は環境と経済の両立のために、国家戦略を意識した企業が登場しています。
今回のセミナーは、生物多様性国家戦略について環境省担当者から説明を受けた後、専門家による講義により建設業界と生物多様性の関わりを概観します。さらに企業の具体的取り組みとして、社会基盤施設を建設する建設会社によって策定された業界初の「生態系保全行動指針」を紹介していただきます。
これらの発表を元に、企業が生物多様性に配慮した企業活動を戦略的に実施するには、各セクターがどのようなパートナーを組むことができるか、また組む必要があるかについて意見交換を行います。
開催日時・場所・プログラム
- 日時:
平成18年3月15日(水)14:00~17:00
- 場所:
環境パートナーシップオフィス(EPO)会議室
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F(青山ブックセンターが目印)表参道B2出口から徒歩5分 TEL: 03-3406-5180- 主催:
地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)/環境パートナーシップオフィス(EPO)
- プログラム:
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- ・講義1:
- 「生物多様性とは何か~政策における生物多様性の位置づけ~」
環境省 自然環境局 自然環境計画課 調整専門官 鈴木渉氏 - ・講義2:
- 「建設業が与える生物多様性への影響」
財団法人日本生態系協会 総務次長 佐山義則氏 - ・事例報告:
- 「業界初の“生態系保全行動指針”の策定について」
鹿島建設株式会社 土木設計本部地域環境Gr. 山田順之氏 - ・意見交換:
- 「生物多様性を企業戦略に組み込むために」、「NPOと企業の協働による相乗効果」など
終了後、参加者等による交流会(於EPO会議室)を予定しています。
3.参加方法
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- 参加費 無料 (交流会費:500円)
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- お申し込み・お問い合わせ
メールまたはファクシミリにて事前にお申し込みください。
申し込み用アドレス:〈csr2006@geic.or.jp〉 FAX:03-3407-8164
担当:平(たいら) 地球環境パートナーシッププラザ TEL:03-3407-8107 - ・
- 取材について
当日取材が可能です。ご希望の方は上記担当者までご連絡ください。
4.連続セミナー全体スケジュール
- 第1回:
- 「食品業界と生物多様性」平成18年1月11日開催(終了)
- 第2回:
- 「建設業界と生物多様性」 3月15日
- 第3回:
- 「アウトドア業界と生物多様性」 5月開催予定
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境経済課民間活動支援室
瀧口直樹 (内6267 03-3406-5180:EPO)
地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
平 英子 (03-3407-8107)