報道発表資料

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2005年11月15日
  • 再生循環

3Rイニシアティブの推進について

環境省では、3Rイニシアティブについて今後の取組をとりまとめました。第一点はアジアにおける循環型社会の形成について中央環境審議会における検討の開始、第二点はアジア各国との3Rに関する政策対話や計画策定支援など国際的な取組の展開、第三点は国内での3Rの推進です。 また、3Rイニシアティブのフォローアップとなる高級事務レベル会合を来年3月に東京で開催することにしており、さらに2008年の日本でのG8サミット開催も視野に入れて、環境省では、今後の取組を進めていきます。

1.3Rイニシアティブの概要

 廃棄物の発生抑制(リデュース:Reduce)、再使用(リユース:Reuse)、再生利用(リサイクル:Recycle)という“3R”(スリーアール)の取組を通じて循環型社会の構築を国際的に推進することが、小泉総理の提唱により2004年6月のG8シーアイランドサミット(米国)で合意された。これを受け、本年4月28日から30日にかけて3Rイニシアティブ閣僚会合(主催:小池環境大臣)が東京で開催され、国際協力の下で、3Rの世界的な推進のための取組を一層充実・強化していくことが合意された。
 また、我が国は、3Rイニシアティブ閣僚会合において、「3Rを通じた循環型社会の構築を国際的に推進するための日本の行動計画(通称:ゴミゼロ国際化行動計画)」を発表した。

2.3Rに関する今後の取組

 環境省では、今後、ゴミゼロ国際化行動計画に基づき、以下の取組を進めていく(詳細は別添資料参照)。

(1)アジアにおける循環型社会の形成について、中央環境審議会での検討

 アジア各国では、急速な経済発展が廃棄物発生量の増加やそれに伴う環境汚染を招きかねない状況にある。また、廃棄物を含めた循環資源は国際的に移動している。
 こうした状況を踏まえ、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会に「国際循環型社会形成と環境保全に関する専門委員会」が設置され、我が国の廃棄物・リサイクル分野における経験を発信しアジア地域において環境保全上適正な資源循環を確保するための方策を検討することとなった(第1回専門委員会は、11月18日に開催予定)。

(2)3Rイニシアティブの国際的な展開

 3Rイニシアティブのフォローアップとして、環境省では、以下の国際的な取組を進めていく。

  • アジア各国との政策対話を通じた3Rに関する国別ビジョン/計画の策定支援
  • 3Rに関するキャパシティビルディングの実施を通じた、3R政策を担える中核的な人材や組織の育成
  • 3Rに関する研究ネットワークの構築により、国際的な情報交換・研究を推進し、循環型社会形成のための知識基盤や技術基盤を構築

(3)3Rイニシアティブの国内での推進

 3Rを国内でも推進するために、以下の取組を中心に進めていく。

  • 循環型の地域計画づくりの推進や、容器包装リサイクル法の見直し
  • 事業者やNGOなどの関係者間の連携協力を推進する場の形成の支援
  • 3Rに関する先駆的な取組に対して支援する、エコ・コミュニティ事業の推進

 また、2006年3月6~8日に東京で3Rイニシアティブのフォローアップとなる高級事務レベル会合を開催する。高級事務レベル会合や、さらに2008年に日本で開催されるG8サミットを視野に入れて、環境省では(1)~(3)の取組を実施していく。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課
課長:森本 英香(6811)
 課長補佐:瀧口 博明(6814)
 担当:山田 健一(6818)

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