報道発表資料

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2005年10月20日
  • 総合政策

都市計画道路北近畿豊岡自動車道(豊岡南~八鹿)に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、都市計画道路北近畿豊岡自動車道(豊岡南~八鹿ようか)に係る環境影響評価書について、本日付けで国土交通省に対し、環境影響評価法に基づき、建設発生土の管理、サシバ、オオタカ等の猛禽類の生息や建設機械の稼動に伴う騒音についての配慮を求める環境大臣意見を提出した。

  1. 環境省は、都市計画道路北近畿豊岡自動車道(豊岡南~八鹿ようか)(事業者:国土交通省近畿地方整備局)に係る環境影響評価書について、環境影響評価法に基づき環境の保全の見地からの意見を求められたことから、平成17年10月20日付けで国土交通大臣等(注1)に対し環境大臣意見を提出した。
  2. 計画道路については、全体の7割以上を占めるトンネル工部及び切土工部から大量の建設発生土が生じることが予測されること、事業区域や周辺地域でサシバ、オオタカ等の希少猛禽類の営巣地等が確認されていること、建設機械の稼動に伴う騒音の影響が懸念されることから、環境大臣意見では以下に示す内容を指摘した。
  3. なお、今後都市計画決定権者である兵庫県知事(注2)に対して、国土交通大臣等から、この環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる
(注1)
国土交通大臣及び国土交通省近畿地方整備局長
(注2)
これらの事業は都市計画に定められるものであるため、環境影響評価は事業者に代わって都市計画決定権者である兵庫県知事が実施する。

大臣意見の概要

1.建設発生土について

 発生土の保管、積替え等に伴う粉じん、濁水等による環境保全上の問題の生じないよう、周辺環境の把握を行いながら適切な管理を行うこと。

2.希少猛禽類について

 計画路線周辺には、サシバ、オオタカ等の希少猛禽類の営巣地が多数確認されていることから、これらの繁殖状況等を必要に応じ調査し、必要な場合、営巣期の工事中断を含め適切な措置を講じること。

3.建設機械の稼動について

 建設機械の稼動に伴う騒音については、環境保全措置を講じても騒音源の高さによってはなお高い値を示すおそれがあることから、必要に応じて高い遮音効果を有する防音材の採用等の適切な措置を講じること。

参考

事業概要

・名称

豊岡都市計画道路1・4・1号北近畿豊岡自動車道、
日高都市計画道路1・4・1号北近畿豊岡自動車道、
八鹿都市計画道路1・4・2号北近畿豊岡自動車道北線

・事業者

国土交通省近畿地方整備局

・環境影響評価実施者
兵庫県知事(都市計画決定権者)
・区間
兵庫県豊岡市~同県養父市
・延長
約15.5 km
・車線数
4車線
・設計速度
80km/時
・計画交通量
21,900~27,500台/日
・インターチェンジ等
インターチェンジ3箇所
パーキングエリア1箇所

環境影響評価手続

・方法書縦覧
平成14年1月8日~14年2月7日
・知事意見提出
平成14年5月22日
・準備書縦覧
平成16年7月20日~16年8月20日
・知事意見提出
平成17年1月20日
・評価書接受
平成17年9月6日

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響評価課環境影響審査室
室長: 早水 輝好(内6231)
 審査官: 福田 功(内6239)
 TEL 03-5521-8237(夜間直通)

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