報道発表資料本文

(別紙)

都市計画道路北近畿豊岡自動車道(豊岡南〜八鹿)に係る
環境影響評価書に対する環境大臣意見

 本事業については、計画路線の7割以上を占めるトンネル工部及び切土工部から大量の建設発生土が生じることが予測されること、また周辺において希少な野生動物が確認されていること等から、以下の措置を適切に講じる必要がある。

1.建設発生土について

 工事に伴う発生土については、事業内で再利用できないものは「建設発生土情報交換システム」により他事業で再利用することが計画されているが、事業地内に仮置きする場合には、発生土の保管、積替え等に伴う粉じん、濁水等による環境保全上の問題が生じないよう、周辺環境の把握を行いながら適切に管理を行うとともに、未利用発生土の量についても適切に管理を行うこと。また、その旨を評価書に記載すること。

2.希少猛禽類について

 計画路線周辺にはサシバに加え、オオタカ、クマタカ及びハヤブサの営巣地が多数確認されていることから、専門家の指導・助言を得ながら、工事着手前、工事中及び供用開始後にこれらの繁殖状況等を必要に応じ調査し、これらの繁殖に影響が生じるおそれがある場合、生息環境への影響の回避・低減方法について十分検討し、営巣期の工事中断を含め適切な措置を講じること。また、その旨を評価書に記載すること。

3.建設機械の稼働について

建設機械の稼働に伴う騒音については、その予測値が騒音規制法の規制基準値を超過する地域があることから、環境保全措置を講じることとされているが、騒音源の高さによってはなお高い値を示すおそれがあることから、工事期間が長期間にわたる場合には騒音による生活環境への影響が懸念される。このため、建設機械の稼働に伴う騒音の状況を把握しながら、必要に応じて高い遮音効果を有する防音材の採用等の適切な措置を講じること。また、その旨を評価書に記載すること。




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