報道発表資料

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2005年07月22日
  • 保健対策

茨城県神栖町におけるヒ素含有コンクリート様の塊の掘削(従来の掘削エリアの西端外側部で実施した調査)の結果について

茨城県神栖町の有機ヒ素汚染源調査現場において、掘削エリア(東西24m×南北12m)の西端部で発見されたコンクリート様の塊が西側の土留め矢板の外側にまで拡がっている可能性があり、矢板の外側から2m程度の範囲内において、点在する形で高濃度ヒ素を含むコンクリート様の塊等が存在している可能性が高いことについては、6月29日に開催された「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」において報告したところです。
 今般、この範囲内において掘削調査を行った結果、従来のコンクリート様の塊と連続する形で、同様の塊が確認されました。また、掘削した土壌の中から、飲料用缶(製造年月が平成5年8月~10月のもの)が発見されました。
 コンクリート様の塊及び周囲の土壌について簡易的な分析を行いましたので、その結果と併せてお知らせします。コンクリート様の塊については既に撤去作業を終了したところであり、これまでに撤去した汚染土壌やコンクリート様の塊と同様に、環境省において適正に処理を行う方針です。

1 掘削調査の結果について

(1)
掘削調査の実施期間
 平成17年7月6日~7月13日
(2)
コンクリート様の塊の形状及び大きさ
 今般の掘削調査により、掘削エリアの西端部で発見されたコンクリート様の塊と連続する形で同様の塊が確認された。また、この塊より北側のさらに深いところからもコンクリート様の塊が確認された。これらの塊の大きさは以下のとおり(塊の位置や状況については、参考資料参照)。なお、これまでに撤去した塊や、塊以外に発見された小片を含めたコンクリート様の塊の総重量は、約89トンとなった。
○塊II-A (大きさ)東西2m×南北5m×厚さ1.5m程度、(重量)約27.8トン
○塊IV (大きさ)東西1.5m×南北3.5m×厚さ0.4m程度、(重量)約6.5トン
(3)
撤去した周囲の土壌の重量
 今般の掘削調査により、約192トンの土壌を撤去した。なお、これまでに撤去した土壌を含めた総重量は、約1,900トンとなった。

2.分析結果について

 コンクリート様の塊と周囲の土壌について総ヒ素濃度の簡易分析を行った結果の概要は以下のとおり。なお、現在、詳細な分析を実施中である。

○コンクリート様の塊及び周辺土壌の簡易分析結果
総ヒ素含有量は、コンクリートの塊では最大で約5,200ppm、土壌では最大で約250ppmの濃度を検出。

3.今後の対応について

 今回確認された コンクリート様の塊については既に撤去作業を終了したところであり、これまでに撤去した汚染土壌やコンクリート様の塊と同様に、環境省において適正に処理を行う方針である。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室
室長 北窓 隆子(内線6340)
 室長補佐 塚田源一郎(内線6341)
 環境専門調査員 中野 博志(内線6342)

茨城県
TEL 029(301)1111
 生活環境部環境対策課長 横田 正雄   
     課長補佐(技術総括) 大部 好廣(内線2962)
 保健福祉部生活衛生課長 細谷 佳史        
            課長補佐 藤咲 和弘(内線3428)
    〃    保健予防課長 緒方 剛
   健康危機管理対策室長 大森 一孝(内線3211)

神栖町生活環境部環境課
TEL 0299(90)1111
 課長 大槻 孝雄(内線 140)
 地下水汚染対策室長 野口 正信(内線 146)

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