報道発表資料
環境省は、都市計画道路鳥取青谷線(鳥取県)に係る環境影響評価書について、本日付けで国土交通大臣等に対し、環境影響評価法に基づき、ギフチョウの生息や建設機械の稼働による騒音に対し配慮すべき旨を内容とした環境大臣意見を述べた。
- 環境省は、都市計画道路鳥取青谷線に係る環境影響評価書について、環境影響評価法に基づき環境の保全の見地からの意見を求められたことから、平成17年3月17日付けで国土交通大臣等(注1)に対し環境大臣意見を送付した。
- 計画道路については、事業区域でギフチョウ及びその食草であるカンアオイ類の生息・生育が確認されていること、建設機械の稼働による騒音の影響が懸念されることから、環境大臣意見では次の内容を指摘している。
- なお、鳥取県知事(注2)に対しては、国土交通大臣等から、この環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる。
【大臣意見の概要】
○ | ギフチョウへの配慮 | |
・ | 事業区域で、ギフチョウ及びその食草であるカンアオイ類が生息・生育していることから、事業実施段階においても、可能な限りこれらの生息・生育環境の改変を避けるよう努めること。 また、生育環境の一部を改変するため実施するカンアオイ類の移植に当たっては、ギフチョウの生息状況等の調査を行った上で、移植場所等について十分な検討を行い、実施すること。 |
|
○ | 建設機械の稼働による騒音への配慮 | |
・ | 予測値が一部の地域で規制基準値を上回っているため、「簡易な防音材などの遮音対策」等を実施することとしているが、実施後においても高い値を示していることから、工事期間が長期間にわたる場合には、その影響が懸念されるため、より遮音効果の高い防音材の採用等の適切な措置を講じること。 |
(注1) | 国土交通大臣及び国土交通省中国地方整備局長 |
(注2) | 本事業は都市計画に定められるものであるため、環境影響評価は事業者に代わって都市計画決定権者である鳥取県知事が実施する。 |
【参考】
ギフチョウ:小型のアゲハチョウ科の蝶で、レッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)では、絶滅危惧II類に区分されている。
|
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響評価課環境影響審査室
室長 : 笠井 俊彦(内6231)
審査官: 坂本 哲夫(内6239)
担当 : 平井 泰(内6236)
TEL 03-3581-3351(代表)
03-5521-8237(夜間直通)