報道発表資料

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2005年03月16日

「平成17年度硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査」対象技術の募集について

環境省は、硝酸性窒素による地下水汚染を効果的に浄化するための手法を確立するため、実用化の段階にある浄化技術のフィールド実証調査を行っています。
 この度、平成17年度の実証調査の対象技術を、3月16日~4月18日にかけて募集します。

1.背景

 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素*(以下、硝酸性窒素)は、他の項目と比較して地下水の水質汚濁に係る環境基準の超過率が高く(「平成15年度地下水質測定結果」において6.5%)なっています。
 硝酸性窒素による地下水汚染は、施肥、生活排水、家畜排泄物等、汚染原因が多岐に渡り、一般的に汚染が広範囲に及んでいます。そのため、地下水汚染対策としては、発生源対策である窒素負荷低減対策とともに、効果的な浄化技術の開発及び普及を促進し、汚染された地下水の浄化対策を推進していく必要があります。
 しかしながら、硝酸性窒素による地下水汚染の浄化技術については、いくつかの技術で浄化の効果が確認されているものの、面的に広がりのある汚染に対する効果については検証がなされていない状況であり、浄化手法の確立が期待されています。

*硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は、平成11年に地下水の水質汚濁に係る環境基準に追加されました(基準値:10mg/L)。硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が一定量以上含まれている水を摂取すると、乳幼児を中心に血液の酸素運搬能力が失われ酸欠になる疾患(メトヘモグロビン血症)を引き起こすことが知られています。

2.調査の概要

 「硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査」は、面的に広がりのある硝酸性窒素による地下水汚染を効果的に浄化するための手法を確立することを目的とし、平成16年度より実施しています。
 本調査では、硝酸性窒素による地下水汚染が認められるフィールドにおいて、実用化の段階にある浄化技術の実証調査を行い、技術の有効性・経済性等を評価し、浄化処理能力、最適条件等を検証します。

3.対象技術の募集・選考

 公募要領に基づき、硝酸性窒素により汚染された地下水を効果的に浄化することができる技術を、民間企業等から募集いたします。
 応募の締め切りは平成17年4月18日(月)必着とします。応募書類を下記応募先まで郵送にて提出して下さい。
 応募された技術については、学識経験者により構成される「硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査検討会」において厳正な審査を行い、5月上旬を目途に採択する技術を決定することとします。

4.その他

 本調査は、単年度毎の調査となります。
 また、平成17年度に実施するものであり、平成17年度予算案が原案通り可決されることが前提であることをご了承下さい。

5.応募先

 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
  環境省 環境管理局 水環境部 土壌環境課 地下水・地盤環境室
  「硝酸性窒素浄化技術開発普及等調査」担当
 TEL: 03-3581-3351(内線6675)
 FAX: 03-3501-2717

添付資料

連絡先
環境省環境管理局水環境部土壌環境課地下水・地盤環境室
室長: 志々目友博(内線6670)
 補佐: 坂口  芳輝(内線6672)
 担当: 小沼  信之(内線6675)

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