報道発表資料

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2004年12月13日
  • 総合政策

環境技術開発等推進費における平成17年度の新規課題募集について

持続可能な社会の構築、環境と経済の好循環に向けて、環境技術は重要な要素のひとつです。
 このため、本推進費では広く産学官などの英知を活用した研究開発の提案を募り、優秀な提案のあった応募者が所属する試験研究機関等に当該研究開発を委託して実施することにより、環境研究・環境技術開発の推進を図ります。
 平成17年度の公募対象については、(1)次世代の環境技術の基礎となる「基礎研究開発」、(2)実用化が急がれる環境技術の開発を行う「実用化研究開発」 (地域の独自性・特性を活かした研究・開発課題枠を新たに設定)、(3)複数の環境問題を統合的に扱うことにより、ベストミックスの効果が期待される環境研究・技術開発を行う「統合型研究開発」(新たに設定)、(4)若手研究者による 「フィージビリティスタディ研究」を予定しています。

1.公募の対象


 公募の対象とする研究開発領域及びその技術分野は、次表に掲げるものとする。

研究開発領域技術分野
基礎研究開発 [1]次世代型環境リスク評価技術分野
[2]良効率環境修復技術分野
[3]健全な生態系保全及び自然とのふれあいに関する技術分野
実用化研究開発 [1]自然共生技術開発分野
[2]環境負荷低減技術分野
[3]環境改善・修復分野
[4]健全な生態系の維持・再生分野
[5]環境監視計測・高度情報化分野
統合型研究開発 複数の環境問題を統合的に扱うことにより、ベストミックスの効果が期待される技術分野(項1又は項2の技術分野が対象とする環境問題を少なくとも1つ扱うものに限る。)
フィージビリティスタディ研究 項1及び項2の全ての技術分野

(注1)実用化研究開発の技術分野については、地域の独自性・特性を活かした研究・開発課題枠を設定する。

(注2)全ての技術分野において、ナノテクノロジーを効果的に活用・開発する研究等環境とナノテクノロジーとの融合領域を扱う課題については、優先的に採択する。

(注3)地球環境研究総合推進費、廃棄物処理等科学研究費補助金及び地球温暖化対策技術開発事業における対象技術分野に該当する研究開発課題は、公募の対象としない。ただし、統合型研究開発の対象技術分野に該当する場合にあっては、この限りでない。各制度の詳細については、下記ホームページを参照のこと。
地球環境研究総合推進費
 https://www.env.go.jp/earth/suishinhi/index.htm
廃棄物処理等科学研究費補助金
 https://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/kagaku/h17/kobo/index.html
地球温暖化対策技術開発事業
 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/koubo/index.html

2.応募者の要件


 応募者(以下「研究開発代表者」という。)は、次のア~キに掲げる試験研究機関等に常勤の研究者として所属する者(ただし、1.の表に掲げるフィージビリティスタディ研究にあっては、平成17年4月1日現在満35歳以下の常勤の研究者(任期付き研究員制度等によるものを含む。)とする。)

 ア.国立試験研究機関

 イ.独立行政法人試験研究機関

 ウ.学校教育法に基づく大学(大学共同利用機関法人を含む。)、高等専門学校( 独立行政法人国立高等専門学校機構を含む。)

 エ.特別の法律により設立された法人又は民法第34条の規定に基づき設立され た法人の試験研究機関・部門

 オ.地方公共団体の試験研究機関

 カ.民間企業(日本の法人格を有すること)の試験研究機関・部門

 キ.その他日本の法人格を有する組織の試験研究機関・部門

3.課題の採択

(1) 採択予定数
 若干数

(2) 採択
 環境省内に設置する「総合研究開発推進会議」(総合環境政策局長が委嘱する外部有識者で構成)の事前評価の結果を踏まえ、財務省と協議を行った上で、環境省において採択する。

(3) 事前評価の方法

[1] 事前評価は、「書面評価」及び「ヒアリング評価」により実施する。

[2] 書面評価は、応募書類を基に「1.公募の対象」及び「2.応募者の要件」において示す事項への適合性並びに研究開発の目的・目標、内容、計画等の観点から行う。書面評価の結果は、公募締切後概ね1か月後を目途に、研究開発代表者に対して通知する。

[3] ヒアリング評価は、書面評価において高い評価を得た課題について、研究開発代表者又は研究開発分担者からのヒアリングを基に上記[2]の観点(適合性の観点を除く。)から総合的に行う。

(4) 採択の結果等の公表
 採択及び事前評価の結果は研究開発代表者に対して通知するとともに、採択された課題に係る研究開発代表者及び研究開発分担者並びに計画の概要等は環境省ホームページに掲載するほか、印刷物により公表することがある。

4.研究開発費の配分

(1) 研究開発費の規模

[1] 研究開発費の規模は、基礎研究開発、実用化研究開発及び統合型研究開発につ いては2,500~5,000万円(間接経費を含む。)/年とし、フィージビ リティスタディ研究については3,000万円(間接経費を含む。ただし、研究 開発代表者及び研究開発分担者一人当たり650万円までとする。)を上限とす る。

[2] 研究開発費は、年度ごとに当該年度分の額を財務省と協議を行った上で、決定 する。

(2) 研究開発期間
 研究開発期間は、原則として、基礎研究開発及び統合型研究開発については3年間、実用化研究開発については2年間、フィージビリティスタディ研究については1年間とする。

(3) 研究開発費の配分方法
 下図の方法で行う。

図 研究開発費の流れ

5.注意事項

(1) 研究開発代表者及び研究開発分担者は、本制度への応募後、当該応募に係る課題と内容が同様と認められる課題について、他府省の制度による助成が決定した場合は、直ちに環境省に連絡するものとする。

(2) 課題の応募内容に虚偽があった場合は、採択の取り消し、委託契約の解除又は研究開発費の返還を含む措置をとる場合がある。

(3) 研究開発費の不適正な経理処理があった場合において、研究開発代表者又は研究開発分担者が関与した場合は、別に定めるところにより、応募資格の制限等の措置をとるものとする。

6.今後のスケジュール(予定)

  1月18日(火)   公募締切
  2月中旬~2月下旬   書面評価結果の通知
  2月下旬~3月中旬   ヒアリング評価の実施
  3月中旬~3月下旬   ヒアリング評価結果の通知

7.その他


 本公募は、本来平成17年度予算が成立した後に行うべきであるが、できるだけ早く研究開発費を配分するために予算成立前に行うものであり、課題の採択及び研究開発費の配分内容に変更が生じる場合がある。

参考


 公募要領及び応募様式は環境省のホームページからダウンロードして御利用下さい。
 ホームページのアドレス・・・ https://www.env.go.jp/policy/tech/suishin.html

 なお、公募要領等の郵送を希望する場合は、下記連絡先にA4用紙が入る返信用封筒(200円切手を貼付し郵送先を明記)を同封の上、郵送にて請求して下さい。

 提出及び問い合わせ先

〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館25階11号室
環境省総合環境政策局総務課環境研究技術室 「環境技術開発等推進費」係
電話 03-3581-3351(代表) 内線6246
直通 03-5521-8239
e-mail : so-suishin@env.go.jp(提出及び問い合わせ兼用アドレス)

連絡先
環境省総合環境政策局総務課環境研究技術室
室長:齊藤  眞(内6241)
 環境研究評価調整官:大坪 國順(内6290)
 補佐:片山 雅英(内6245)
 担当:横山、永浦(内6246)