報道発表資料

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2003年07月07日
  • 自然環境

平成15年度「ジュゴンと藻場の広域的調査」におけるジュゴンの確認について

環境省では、沖縄本島周辺海域に生息するジュゴンの全般的な保護方策を検討するため、平成13年度から「ジュゴンと藻場の広域的調査」を実施しています。
 今般、この一環として、沖縄本島周辺海域において、セスナ機によるジュゴンの目視調査(平成15年度第1回)を平成15年7月1日(火)から7月6日(日)に実施いたしました。途中結果として4頭のジュゴンを確認したことをお知らせしておりましたが、5日の調査で、金武湾で更に1頭の遊泳中のジュゴンを確認しました。
 第1回の調査では、最終的に5頭のジュゴンを確認したこととなります。
 本調査で確認されたジュゴンは、これまでの調査を含めて合計で8頭となります。

1. セスナ機によるジュゴンの目視調査(平成15年度第1回)

(1) 期間
  平成15年7月1日(火)~7月6日(日)
 
(2) 調査方法(図1:「飛行ルート図」参照
  沖縄本島周辺沿岸を水深90メートル、または、岸から4キロメートルの海域のいずれか広い範囲を対象区域として設定し、これを11ブロックに分け、東西方向に0.5海里の幅で往復する飛行ルートを調査した。
  観察員は4名とし、目視にて観察しながらジュゴンの発見に努めた。

2. ジュゴンの確認状況

確認地点については、「図2:ジュゴン確認地点」を参照して下さい。
第1確認から第3確認は、<参考>を参照してください。
(1) 第4確認
  [1] 確認日時
    平成15年7月5日(土)午前9時52分頃
  [2] 確認地点
    沖縄県金武町の金武湾(きんわん)中央部、キャンプハンセン南沖約3キロメートル付近
      (北緯26度24分46秒、東経127度55分14秒の海上。当該地点の最大水深は約15メートル。)
  [3] 確認された個体及び発見時の状況
    成獣と考えられる個体1頭。目視観測からは、体長は2メートル以上と考えられる。
    ジュゴンは頭を北西に向けていた。カメと一緒に遊泳していた後、潜行した。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長   名執 芳博  (内線6460)
 専門官 清野 達男  (内線6464)