報道発表資料
環境省は、太平洋セメント(株)土佐工場発電所3号発電設備建設計画(高知県高知市)に係る環境影響評価準備書について、環境大臣意見を提出した。環境影響評価法及び電気事業法の規定に基づき、平成14年6月28日付けで経済産業大臣より環境の保全の見地からの意見を求められたことから、8月9日付けで同大臣に対し環境保全上の観点から意見を述べたもの。
主要な意見の概略は以下のとおり。
主要な意見の概略は以下のとおり。
(1) | 環境影響評価法及び電気事業法の評価の基本である、環境影響が可能な限り回避、低減されているか否かに関する評価について、環境基準等との整合性の検討に関する評価と区別して分りやすく記載すること。 |
(2) | 高効率の脱硝装置を採用できないボイラー形式であるため、窒素酸化物排出濃度が高い。このため運転管理、今後開発される技術の積極的な採用も含め、更なる窒素酸化物対策を講じるとともに、既設施設についても更 に対策を検討すること。 |
(3) | 他の燃料と比較して単位発電量あたりの二酸化炭素排出量が多い石炭を使用するため、本ボイラー形式で利用可能なバイオマス(木くず)や廃棄物の利用を検討するとともに、事業場全体として省エネを推進すること等により二酸化炭素排出量の削減に努めること。 |
[事業概要]
計画位置 |
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事 業 者 |
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発電方式 | 汽力 | ||
出 力 | 16.7万kW | ||
燃 料 | 石炭約35万t/年 | ||
用 地 | 対象事業実施区域 約26.5ha、発電設備計画地 約1.6ha | ||
運転開始 | 平成17年4月(予定) |
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響評価課環境影響審査室
室 長 梶原 成元(内6231)
審査官 北村 昌文(内6239)