報道発表資料

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2002年05月01日
  • 地球環境

FIFA2002年ワールドカップ開催における日本の環境保全への取組について

大木環境大臣は、4月20日(土)から21日(日)までソウルにおいて開催された第四回日中韓三カ国環境大臣会合に出席した。その際、金韓国環境部長官(環境大臣)から、本年日韓で共同開催されるワールドカップに関する韓国の環境に配慮した取組とその国民への普及啓発について紹介があった。
 我が国においても、ワールドカップ開催自治体において、会場等の施設整備、開催時における環境保全への取組を行っており、その状況を環境省として取りまとめて公表するとともに、試合開催時における交通手段の選択、会場でのゴミの削減等、環境に配慮したワールドカップの開催となるよう国民の関心を喚起するものである。

日本におけるワールドカップでの環境配慮事例

  1. スタジアムにおける環境配慮
    施設の設計に当たり、周辺の自然環境や景観に配慮(宮城県、大分県)
    施設を自然採光方式や半地下式とすることによるエネルギー消費の低減
      (大分県、札幌市)
    太陽光発電施設の設置(埼玉県)
    「ヒートポンプ+夜間蓄熱方式」等省エネ効果の高い冷暖房方式の採用
      (札幌市、横浜市、神戸市)
    芝生等への散水やトイレ用水等に、雨水や中水の利用
      (埼玉県、新潟県、大分県、横浜市、大阪市、神戸市)
    リース品使用等による施設建設時の廃棄物発生の抑制(宮城県、大分県)
    ゴミ焼却施設の排熱で発電した余剰電力の利用(横浜市)
    施設建設にあたって、工場生産の部材を利用することによりコンクリートミキサー車等の利用を削減(横浜市)
     
  2. 観客輸送における環境配慮
    メディア用シャトルバスに低公害車を利用(横浜市)
    公共交通機関利用の呼びかけ、シャトルバス運行等による交通渋滞の回避(大分県)
     
  3. 試合時における環境配慮
    試合終了後、ボランティアの協力による清掃活動の実施
      (札幌市、宮城県、茨城県、埼玉県、横浜市、大阪市、神戸市、大分県)
    ガイドブックやトイレットペーパーに再生紙、ゴミ袋にペットボトル再生品を使用等グリーン製品の利用(宮城県、茨城県、横浜市、神戸市)
    飲食物持ち込み禁止、ゴミ分別の呼びかけ等による廃棄物の減量化及びリサイクルの促進(札幌市、横浜市、神戸市、大分県)
     
  4. その他
    生ゴミ処理機で作った肥料の使用(札幌市)
    国体で使用した看板等の再利用(札幌市)
    ワールドカップ歓迎市内一斉清掃の実施(新潟県)
(環境省調べ https://www.env.go.jp)
 
(注1)開催自治体 札幌市、宮城県、茨城県、埼玉県、横浜市、新潟県、静岡県、大阪市、神戸市、大分県の10県市

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境経済課環境教育推進室
室長:浅野 能昭(内 6240)

環境省地球環境局地球温暖化防止国民生活推進室
担当:木村 京子(内 6793)