報道発表資料
1. | ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、都道府県知事及び同法の政令市の長は、大気、水質(底質を含む。)及び土壌のダイオキシン類による汚染の状況を常時監視し、その結果を環境大臣に報告することとされている。 今般、都道府県知事等から平成12年度ダイオキシン類常時監視結果として環境大臣に報告されたダイオキシン類環境調査結果等を取りまとめた。 |
2. | 調査結果の概要は以下のとおりである。 |
環境媒体 | 地点数 | 環境基準超過地点数 | 平均値 | 濃度範囲 |
---|---|---|---|---|
大気** | 920地点 | 10地点 | 0.15pg-TEQ/m3* | 0.0073~1.0pg-TEQ/m3* |
公共用水域水質 | 2,116地点 | 83地点 | 0.31pg-TEQ/l* | 0.012~48pg-TEQ/l* |
地下水質 | 1,479地点 | 0地点 | 0.097pg-TEQ/l* | 0.00081~0.89pg-TEQ/l* |
公共用水域底質 | 1,836地点 | - | 9.6pg-TEQ/g* | 0.0011~1,400pg-TEQ/g* |
土壌*** | 3,031地点 | 1地点 | 6.9pg-TEQ/g | 0~1,200pg-TEQ/g |
* | : | 大気、公共用水域(水質、底質)及び地下水質における平均値は各地点の年間平均値の平均値であり、濃度範囲は年間平均値の最小値及び最大値である。 |
** | : | 大気については、全調査地点(961地点)のうち、夏期及び冬期を含め年2回以上調査した地点についての結果であり、環境省の定点調査結果及び大気汚染防止法政令市が独自に実施した調査結果を含む。 |
*** | : | 土壌については、全調査地点(3,187地点)のうち一般環境把握調査及び発生源周辺状況把握調査についての結果である。 |
(1) | 大気では、全国961地点で調査が行われた。このうち、夏期及び冬期を含め年2回以上調査が行われた地点は全国920地点で、このうち10地点(1.1%)で大気環境基準(基準値;年間平均値 0.6pg-TEQ/m3以下)を超過していた。 |
||||
(2) | 公共用水域水質では、全国2,116地点で調査が行われ、このうち83地点(3.9%)で水質環境基準(基準値;年間平均値 1pg-TEQ/l以下)を超過していた。 |
||||
(3) | 地下水質では、全国1,479地点で調査が行われ、すべての地点で水質環境基準(基準値;年間平均値 1pg-TEQ/l以下)を達成していた。 |
||||
(4) | 公共用水域底質では、全国1,836地点で調査が行われ、平均値は 9.6pg-TEQ/g、濃度範囲は0.0011~1,400pg-TEQ/gであり、旧環境庁が平成11年度に実施した全国調査の結果と比べて、平均値は高くなり、濃度範囲は広がった。 | ||||
|
|||||
(5) | 土壌では、全国3,187地点で調査が行われた。このうち、一般環境把握調査及び発生源周辺状況把握調査が行われた地点は全国3,031地点で、このうち1地点(0.03%)で土壌環境基準(基準値;1,000pg-TEQ/g以下)を超過していた。 また、対象地状況把握調査により、2か所において環境基準を超過する地点が判明し、このうちの1か所を含む2か所で範囲確定調査が実施された。 |
||||
3. | 現在、ダイオキシン類対策特別措置法の適切な運用により、ダイオキシン類の環境中への排出の一層の低減に努めているほか、環境基準超過地点等では、各地方公共団体において所要の調査、対策が検討され、一部地点では既に取組が行われているところであるが、平成13年度以降の常時監視においても、これらの地点を考慮して、環境調査が実施されることとなる。 また、公共用水域底質については、現在、底質環境基準の設定について検討中であるが、本調査結果も参考とすることとしている。 |
(注) | ダイオキシン類対策特別措置法においては、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)及びポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)にコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)を含めてダイオキシン類と定義している。 |
(概要) |
[PDFファイル] | [HTMLファイル] |
(概要)表・図 | [PDFファイル 66KB] |
添付資料
- 連絡先
- 環境省環境管理局総務課ダイオキシン対策室
室長 関 荘一郎(内6532)
補佐 川端 毅生(内6615)
環境省環境管理局大気環境課
課長 西出 徹雄(内6530)
補佐 伊藤 正(内6572)
環境省環境管理局水環境部企画課
課長 福井 雅輝(内6610)
補佐 川端 毅生(内6615)
環境省環境管理局水環境部土壌環境課
課長 伊藤 洋(内6650)
補佐 瀬川 雅裕(内6653)
地下水・地盤環境室
室長 小柳 秀明(内6670)
補佐 丸山 雅司(内6672)