報道発表資料

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2001年10月05日
  • 大気環境

平成12年度大気汚染状況について

1 大気汚染状況の概況
 
 我が国では、大気汚染防止法に基づき、都道府県及び大気汚染防止法上の政令市により全国 2,119の測定局(平成12年度末現在、一般環境大気測定局(以下、一般局という):1,703局及び自動車排出ガス測定局(以下、自排局という):416局)において大気汚染の常時監視が行われている。
 平成12年度の測定結果によると、[1]二酸化窒素、浮遊粒子状物質の環境基準の達成率は、昨年度と同様に比較的高くなっているが、濃度の年平均値は、二酸化窒素が、近年ほぼ横這いであり、浮遊粒子状物質は横這いからゆるやかな減少傾向にある。[2]光化学オキシダントについては、環境基準の達成率は依然として低い。[3]二酸化硫黄については、三宅島の火山ガスの影響により昨年度と比較して環境基準の達成率は、6%減少した。[4]一酸化炭素については引き続き全ての測定局で環境基準を達成している状況である。
 環境省としては、本調査結果を踏まえ、環境基準の早期達成に向けて、工場・事業場の排出ガス対策、自動車排出ガス規制、低公害車の普及等を総合的かつ一層強力に推進し、都市の大気環境の改善を図っていくこととしている。
 
(1)  二酸化窒素(NO2)
 環境基準達成率は、一般局で99.2%、自排局で80.0%であり、平成11年度(一般局:98.9%、自排局:78.7%)に比べその割合がわずかに増加した。
 また、年平均値の推移を見ると、近年ほぼ横這いの傾向が続いている。
 
(2)  浮遊粒子状物質(SPM)
 環境基準達成率は、一般局で84.4%、自排局で66.1%であり、平成11年度(一般局:90.1%、自排局:76.2%)に比べその割合が減少した。
 一方、年平均値については、近年横這いからゆるやかな減少傾向にある。
 
(3)  光化学オキシダント(Ox)
 ほとんど全ての測定局で環境基準が達成されておらず、達成状況は依然として極めて低い水準となっている。また、関東地域及び関西地域においては、大都市に限らずその周辺部にまで高濃度日が多く出現しており、光化学大気汚染の広域的な汚染傾向が認められている。
 
(4)  二酸化硫黄(SO2)
 近年、ほとんど全ての測定局で環境基準を達成している。平成12年度は、三宅島の火山ガスの影響により環境基準達成率が、94.2%(昨年度99.8%)に低下した。
 
(5)  一酸化炭素(CO)
 平成4年度から全ての測定局で環境基準を達成している。
 
 なお、環境省では、平成13年度からこれらの大気汚染情報及び光化学オキシダント注意報等の発令状況を「大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)」で収集し、インターネットでリアルタイムの情報を提供している。

詳しくはこちら(環境管理局行政資料)

添付資料

連絡先
環境省環境管理局大気環境課
課   長  西出 徹雄(6530)
 課長補佐  四方 俊郎(6538)

環境省環境管理局自動車環境対策課
課   長  石野 耕也(6520)
 課長補佐  水野 理  (6563)