報道発表資料

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2001年07月09日
  • 総合政策

田子の浦港、衣浦港、徳島小松島港、博多港、那覇港に関する港湾計画に対する環境省意見について

平成13年7月9日(月)に開催された交通政策審議会第1回港湾分科会に上程された田子の浦港をはじめとする5港湾の港湾計画の改訂等に対し、環境省は国土交通省宛に環境保全上の観点からの意見を送付した。※1
 国土交通省は環境省意見を各港湾管理者に伝達することとなっている。

[環境省意見]

 各港湾管理者におかれては、本計画に基づく事業実施にあたり、下記の事項に留意するとともに、関係機関と連携、協力しつつ、適切な環境監視を行い環境への負荷の回避・低減が図られるよう、十分配慮されたい。なお、必要に応じて隣接する重要な自然環境にも配慮されたい。

(1) 徳島小松島港
   当該港湾内においてルイスハンミョウ※2等の希少種の生息が確認されていることから、港湾管理者におかれては、港湾計画に基づく事業実施にあたり、これら生物の生息環境の保全に十分配慮されたい。
(2) 博多港
   エコパークゾーン地域内の和白干潟等の浅海域については、特に今後とも水質の保全が求められていることから、港湾管理者におかれては、関係機関と協力しつつ、港湾区域内の水質保全対策に十分配慮されたい。
 また、当該港湾区域内には和白干潟等の鳥類をはじめとする生物の生育・生息域として重要な干潟・浅海域が存在しており、港湾管理者におかれては、港湾計画に基づく事業実施にあたり、これら海域の環境保全に十分配慮されたい。

※1  港湾計画の策定に係る環境省(庁)の関与
  (1)  平成12年度11月に行われた前回の審議会までは、環境事務次官が中央港湾審議会計画部会の行政委員として、港湾計画に対して環境保全上の意見を述べていた。
  (2)  平成13年1月、旧中央港湾審議会から交通政策審議会港湾分科会への改組後は行政委員制度が廃止され、旧運輸省と旧環境庁の合意に基づき、環境保全の観点からの意見を提出。
 
※2  ルイスハンミョウについて
   瀬戸内海沿岸と九州の西・北海岸に沿った地域で河口域の砂泥質海浜に極限されて分布している甲虫目ハンミョウ科の昆虫。護岸工事等により生息環境が破壊され、著しく少なくなっている。環境省レッドリストでは希少種。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響評価課環境影響審査室
室  長:森谷  賢(内6231)
 審査官:曽宮和夫(内6253)
 

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