報道発表資料
環境省では、平成13年4月下旬~6月上旬にかけて、全国の849の水浴場を対象として地方公共団体が実施した水質調査の結果を取りまとめた。この結果、 | |
(1) | 対象となった水浴場すべてが水浴場として適当な水質を維持している。 |
(2) | 特に、水浴場として良好な水質である「水質A」以上の水浴場数は、714ヶ所(全体の84%)であった。 |
(3) | なお、826の水浴場では、病原性大腸菌O-157の調査を併せて実施したが、すべての水浴場で不検出であった。 |
(4) | 環境省が選定した「日本の水浴場88選」については、88の水浴場のうち85の水浴場が「水質A」以上であり、すべての水浴場で「水質B」以上であった。水浴場として良好な水質を維持していることが確認された。 |
【調査の概要】
調査実施団体 | 都道府県及び水質汚濁防止法により権限を委任されている市 |
調査対象水浴場 | 849水浴場 (昨年の遊泳人口が概ね1万人以上の海水浴場及び5千人以上の湖沼・河川水浴場) |
調査対象項目 | ふん便性大腸菌群数、油膜の有無、化学的酸素要求量(COD)、透明度 (水素イオン濃度(pH)、病原性大腸菌O-157についても、参考項目として調査) |
採水年月日 | 平成13年4月下旬~6月上旬 |
【水質調査結果の概要】
- 調査したすべての水浴場が水浴場として最低限満たすべき水質を維持しているという調査結果が得られ、水質の不適な水浴場はなかった。
- 不適ではないが、ふん便性大腸菌群数に関して、改善対策を要する水浴場が1ヶ所あった。
- なお、826の水浴場では、病原性大腸菌O-157の調査を併せて実施したが、すべての水浴場で不検出であった。
- 水浴場水質判定基準(別紙)に照らした水質の区分ごとの水浴場数は表1のとおりである。
(1) 前年度の調査結果(表2)と比較すると、水浴場として良好な水質である「水質AA」及び「水質A」にランクされた水浴場は714ヶ所で全体の84%となり、前年度の690ヶ所(82%)と比べ2ポイント増加した。 (2) このうち「水質ΑΑ」にランクされた水浴場は460ヶ所(54%)で前年度の449ヶ所(53%)と比べ1ポイント上昇し良好な結果が得られた。 - 環境省が選定した「日本の水浴場88選」については、88の水浴場のうち、85の水浴場が「水質Α」以上であり、すべての水浴場で「水質B」以上の判定であった。水浴場としては、良好な水質を維持していることが明らかとなった。(表3)
表1平成13年度水質調査の結果
水質の区分 | 平成13年度 | ||
---|---|---|---|
水浴場数 | 改善対策を要 する水浴場 |
||
適 | 水質AA | 460 (54%) |
― |
水質A | 254 (30%) |
― | |
可 | 水質B | 130 (15%) |
1 |
水質C | 5 ( 1%) |
0 | |
不適 | 0 | 0 | |
計 | 849 | 1 |
表2平成12年度水質調査の結果
水質の区分 | 平成12年度 | ||
---|---|---|---|
水浴場数 | 改善対策を要 する水浴場 |
||
適 | 水質AA | 449 (53%) |
|
水質A | 241 (29%) |
||
可 | 水質B | 153 (18%) |
1 |
水質C | 0 ( 0%) |
0 | |
不適 | 0 | 0 | |
計 | 843 | 1 |
表3「日本の水浴場88選」の水質調査結果
水質の区分 | 平成13年度 | 平成12年度 | |
---|---|---|---|
水浴場数 | 水浴場数 | ||
適 | 水質AA | 74 | 77 |
水質A | 11 | 9 | |
可 | 水質B | 3 | 2 |
水質C | 0 | 0 | |
不適 | 0 | 0 | |
計 | 88 | 88 |
【日本の水浴場88選について】
「日本の水浴場88選」は、平成13年に、水質が良好で快適な水浴場を広く普及することを目的に設けられた顕彰制度であり、「水質、自然環境、景観」「環境への配慮、取組」「安全性」「利便性」等の基準に照らして、特に優れた水浴場を選定したものである。
なお、ポスター及びパンフレットの作成・配布により普及啓発に努めているところである。
添付資料
- 連絡先
- 環境省環境管理局水環境部企画課
課長:福井 雅輝(6611)
補佐:川端 毅生(6615)
担当:茂木 由夫(6624)