報道発表資料

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1998年02月26日

釜房ダム貯水池及び諏訪湖に係る湖沼水質保全計画の策定について

湖沼水質保全特別措置法に基づく指定湖沼のうち、釜房ダム貯水池及び諏訪湖に係る湖沼水質保全計画が関係県知事により策定され、2月26日(木)の公害対策会議幹事会で了承される。これを受け、内閣総理大臣の同意が行われ、本計画は正式に決定される予定。
 両湖沼とも、昭和62年度から平成8年度までの2期計10年間にわたり各種施策が進められており、水質には改善の傾向がみられ、一部の項目で水質目標値を達成した。しかしながら、現時点においても環境基準を超過した状態が継続しており、アオコやカビ臭等の障害もみられている。
 今回策定する第3期計画においては、下水道等の整備、工場排水・生活排水対策、しゅんせつ・ばっ気循環等直接浄化対策など第2期計画において行われていた施策の充実に加え、市街地・農地等非特定汚染源からの汚濁負荷対策の導入や調査研究の充実、地域住民等との協力、生態系を活用した水質浄化への取組や家畜ふん尿の適正処理・有効利用の徹底など地域の特性を踏まえた施策をより一層進めることとしている。
1.【湖沼水質保全特別措置法の概要】
 湖沼水質保全特別措置法(昭和60年3月施行)は、内閣総理大臣が特に水質の保全に関する施策を総合的に講ずる必要があると認められるものとして指定した指定湖沼(現在、全国10湖沼)について、以下の項目を定めた湖沼水質保全計画を策定し、水質の保全に関し実施すべき施策を計画的に進めるものである。
{1}水質の保全に関する方針
{2}下水道の整備等水質の保全に資する事業
{3}工場排水、生活排水等各種汚濁源に対する規制その他の措置
{4}その他水質保全のために必要な措置

2.【釜房ダム貯水池及び諏訪湖に係る湖沼水質保全計画の経緯】
 釜房ダム貯水池及び諏訪湖については、関係県が昭和62年度、平成4年度にそれぞれ第1期、第2期の湖沼水質保全計画を策定し、10年間にわたり各種施策が進められてきたところである。
 こうした努力の結果、水質には改善の傾向がみられており、一部の項目で水質目標値を達成した。しかしながら、現時点においても環境基準を超過した状態が継続しており、釜房ダム貯水池でのカビ臭、諏訪湖でのアオコ等の障害もみられているため、今般の第3期計画により、一層の対策をとろうとするものである。
 第2期計画の終了に伴い、関係県知事により引き続き策定された第3期(平成9年度~13年度)の湖沼水質保全計画案は、湖沼水質保全特別措置法の定めるところにより、公害対策会議幹事会において了承を得た後、内閣総理大臣による同意が行われ、同日付けをもって関係県知事に通知される予定である。

添付資料

連絡先
環境庁水質保全局水質管理課
課 長 :一方井誠治 内線6630
 担 当 :本間  新哉 内線6633