報道発表資料

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2001年05月29日
  • 地球環境

2001年国連環境計画(UNEP)グローバル500賞の受賞について

国連環境計画(UNEP)は、環境の保護及び改善に功績のあった個人又は団体を表彰するグローバル500賞について、2001年は一般部門で7個人と5団体、青少年部門で2個人と4団体の受賞を決定した。我が国からは、一般部門の個人で近藤次郎国際科学技術財団理事長(前中央環境審議会会長)が受賞した。
 同賞の授与式は、6月5日(火)の世界環境デーにトリノ(イタリア)で開催される世界環境デー記念式典において行われる予定。
近藤次郎氏の履歴
 
  ○現 職  財団法人国際科学技術財団理事長(前中央環境審議会会長)
 
  ○功 績  
 1990年から1993年にかけて中央公害対策審議会会長として、1993年から2000年にかけて中央環境審議会会長として、多くの重要な答申の取りまとめを行った。この期間は、従来の規制的手法では、増大する自動車の交通量、多くの発生源からの汚水、気候変動等の地球環境問題などの複雑で広範囲に及ぶ環境問題に対処することが出来ないことが明確になった時期であった。
 近藤氏は、1993年3月に、環境負荷の少ない持続社会の構築と地球環境保全推進を進める、我が国の新しい環境政策の方向を計画する環境基本法についての答申を提出した。環境基本法は1993年11月に制定された。
 他の主要な答申としては、1998年3月の地球温暖化防止対策に関する基本方針及び1999年3月の総合的体系的な廃棄物・リサイクル対策の基本的考え方があげられる。
 また、1985年から1994年まで日本学術会議会長、1980年から1985年まで国立公害研究所所長、1994年以降現在まで財団法人国際科学技術財団理事長を務めるなど、学術界の観点からも環境保全の推進に指導的役割を果たしている。
 
【参考】
  ○ 2001年の受賞者
   一般部門で11ヶ国から7個人と5団体、青少年部門で6ヶ国から2個人と4団体が受賞した(別紙ー1)
 
  ○ グローバル500賞
   UNEPが持続可能な開発の基盤である環境の保護及び改善に功績のあった個人又は団体を表彰するもの。1987年の創設以降2000年までに一般部門で658個人及び団体が、青少年部門は1993年に創設され2000年までに43個人及び団体が受賞している。我が国は、1987年以降2000年までに22個人及び団体が受賞している(別紙―2)

添付資料

連絡先
環境省地球環境局総務課
課   長:寺田 達志(6710)
 調 査 官 :星野 一昭(6720)
 課長補佐:上條 哲也(6725)