別紙―1 |
グローバル500賞2001年受賞者 |
【一般部門】 |
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○ | 個人 |
フレデリック・ジカンディ(ケニア) モンバサにおいて、過去13年ボランティアにて荒廃した石切場跡地の再生事業を行った。植林を行うと同時に住民に環境教育を行い、森林が再生した。その結果、エコ・カルチュラルな観光村として有名となった。 チャン・エン・ヘンとリュー・ホック・チャーク(マレイシア) レダン島では住民がウミガメの卵を長年採取したため絶滅の危機に瀕していた。ウミガメ保護のため卵を回収する基金を設立し孵化させ子ガメを海に放流した(過去7年に25万の卵を回収し、20万の子ガメを放流)。また、亀の回遊研究を行い、東南アジア地域での保護計画にも貢献している。 近藤次郎(日本) 1990年から1993年にかけて中央公害対策審議会会長、1993年から2000年にかけて中央環境審議会会長として、日本の環境行政が、環境負荷の少ない持続社会の構築と地球環境保全推進を行う時期に、その基本的方向を示す答申の取りまとめを行った。 ロレン・レガルダ・レビステ(フィリピン) ジャーナリストとして20年間、テレビ番組と雑誌を通じて環境問題を啓発した。また、上院議員としてクリーン空気法、廃棄物政策枠組み、商業伐採禁止、緑化法等の制定に関与した。 スベン・オロフ・リンドブラッド(米国) 環境の保全にコミットし、経営する旅行会社が環境分野のシンポジウム開催に舟を寄付した。また過去5年間WWFに関与し、多額の資金支援を行った。旅行会社は旅行者に対する環境教育も行っている。 ジュン・ヒ・パーク(韓国) 韓国女性環境運動センター理事長、多くの環境分野の市民運動(リサイクル・水質監視・グリーン製品等)に関与するとともに、市民と教師向けの環境教育教材を無償にて作成した。商店とスーパーマーケットでのリサイクル調査を行い、廃棄物政策と企業評価に反映させた。毎年、植林・環境キャンプ・セミナー等を行っている。 オスカー・ラベラ教授(イタリア) 淡水生態系分野の第一人者、過去30年間知的科学的理論的貢献を行った。ECアドバイザーとして環境研究プログラムに関与し、EC外のプログラムではアルプス山脈プログラムの責任者である。他に多くの二国間のプログラムにも参加している。 |
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○ | 団体 |
キューバ再生可能エネルギー保護協会(キューバ) 1984年設立、再生可能エネルギーの持続可能な使用と地方の問題の解決を目標に、地方の電化、砂漠対策、流域復旧等のプロジェクトを実施してきた。これらの活動は、森林と生態系、塩害対策、保護地区管理、大気保全等に役に立っている。 大連市(中国) 10年前まで汚染物質を大量に排出する工場が多く住民に悪影響を及ぼしていた。90年初頭に新たな都市政策を採用し、工業構造の変更、工場の郊外移転、排出規制、植林、生態系保護に取り組んだ。その結果、1994年には環境デモンストレーション・ゾーンに指定され、工業国に適用される基準を遵守することを目的に多くのプロジェクトを実施している。 環境研究エージェンシー(英国) 1984年設立、野生動物の不法取引と自然環境の保全に関する研究とキャンペーンを実施。キャンペーンの成果としては1989年のアフリカ象の象牙取引禁止があげられる。現在捕鯨禁止キャンペーンを行うほか、森林を傷つけない投資をねらいに木材伐採会社の不法活動を告発している。 シドニー・オリンピック組織委員会(オーストラリア) 2000年オリンピックは、持続可能な開発に対するコミットメントという主要テーマでも成功であった。エネルギー・水保全・廃棄物最小化・汚染忌避・自然環境保護というベンチマークを有し、管理・計画・運営面で統合的な環境配慮がなされた。具体的プロジェクトとしては、400百万本の植林、地球温暖化ガス評価、太陽エネルギー、フリー・カー等がある。 トゥリシクロ(イタリア) 1996年設立、服・家具・本・玩具・家庭用品の再利用に取り組んでいる。また、学校と協力して環境問題に関する活動も行っている。公共・民間施設を掃除し売れるものを選択し、中古品を修理し、リサイクルセンターに持ち込んでいる。 |
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【青少年部門】 |
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○ | 個人 |
アルニー・デジャムロンサックル(タイ) 中学生、過去数年環境とエネルギー問題に取り組んだ。学校でエネルギー効率問題に取り組む「地球クラブ」のリーダーであり、全国大会で活動資金を獲得した。その資金で、1999年2月以降週に2回環境とエネルギーのラジオプログラムを放送した。また、2000年9月22日の全国ノー・カー・デーにも関与するなど、モデル的な学生である。 ジーンードミニク・レベスケーレーン(カナダ) 癌にかかっているが、環境聖戦の少年である。癌の原因が幼少期に殺虫剤にさらされたことであり、殺虫剤の使用禁止の為にゴルフ場での使用禁止運動、ロビー活動等積極的に活動し、啓発に務め全国的な使用禁止法の制定に結びついた。 |
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○ | 団体 |
エバー・グリーン・クラブ(ガーナ) 1987年に学校美化を目的に設立、現在は政府機関、NGO、国際機関と行動をともにする全国組織へと発展した。全国青少年環境フォーラム地球サミット組織、ガーナ環境アクションプラン作成等全国的な環境行事に参加している。 ホセ・マルティ・パイオニア機構(キューバ) 1961年設立の150万人以上の青年からなる全国組織、山火事防止・環境教育・果樹苗木育成・世界環境デー組織・メッセージ発信・視聴覚教材作成等の278のプロジェクトを有する。 コホロア・マソロアナ・リコボ牧夫グループ(レソト) 飼い葉の不足を動機として天然資源管理に関与、牧草地の保全のために水土保全・植林(薪と日陰)・小ダム建設を行っている。 ヤヤサン・アナク・ワリサン・アラム(マレイシア) 1990年に設立された子供環境遺産財団である。青少年の啓発に務め、地域のネットワーク(オーストラリア・南アフリカ・タイ・インドネシア)を作り空からの監視活動を提案している。また、情報キットの「シェア・ザ・プラネット」を作り大気汚染と酸性雨の調査を行い、その結果を国際会議で発表した。1995年には第1回UNEPこども会議に参加した。 |