報道発表資料
- 今般、伊豆諸島鳥島におけるアホウドリの繁殖状況調査(財団法人山階鳥類研究所実施、別添参照)において、新営巣地である初寝崎地区生まれの個体(1998年生まれ)が巣立ち後、再び初寝崎地区へ帰還しているのが足環の観察により確認された。これは鳥島のアホウドリ新営巣地で生まれた個体の初めての帰還記録となる。
また、アホウドリは生まれて育った巣の近くに再び帰ってくることが改めて確認されたことになる。
- 鳥島におけるアホウドリの営巣地については、アホウドリ保護増殖事業<注>により新規営巣地である初寝崎地区への営巣地分散のための事業を実施しているところである。
営巣地分散事業の対象地である初寝崎地区における巣立ち個体の帰還が確認されたことはたいへん喜ばしいことであり、今後、初寝崎地区に繁殖地として定着することを期待したい。
<注> | アホウドリの保護増殖事業に関しては、環境省が東京都に委託し、伊豆諸島の鳥島において既存営巣地の整備や営巣地の分散事業を継続的に実施中。 事業は環境省アホウドリ保護増殖分科会(座長:樋口広芳東大教授)の助言を受けて実施。(財)山階鳥類研究所や長谷川博東邦大助教授等の協力を受けている。 |
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長:黒田 大三郎(6460)
担当:鳥居・柳川 (6469)