報道発表資料

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2001年03月06日
  • 地球環境

地球環境研究総合推進費による平成13年度新規課題について

環境省では、地球環境研究総合推進費(以下、推進費)を活用することにより、地球環境問題の解決に資する調査研究を、様々な分野における研究者の総力を結集して推進しており、平成12年度は約20億円規模で、オゾン層の破壊、地球の温暖化をはじめとした様々な地球環境問題の解決に資するべく、44課題の調査研究を実施している。
 このほど、地球環境に関する国内外の最新の研究動向を踏まえ、推進費により平成13年度から新たに開始する研究として、新規研究課題13課題及び課題検討調査研究7課題ほかの実施を決定した(課題の詳細は参考資料)。
  1. 地球環境研究総合推進費の概要
     地球環境問題が人類の生存基盤に深刻かつ重大な影響を及ぼすことに鑑み、様々な分野における研究者の総力を結集して、学際的(既存の学問分野を越えた)、省際的(府省庁横断的な)、国際的(国際的な情勢やIPCCなどの国際的な活動との連携を図った)観点から総合的に調査研究を推進し、地球環境の保全に資することを目的として、平成2年度に創設された経費。
     本経費では、公募によって、各府省所管の国立試験研究機関及び大学所属の研究者からの研究提案を集め、専門家による評価を経て、地球環境行政の推進という観点から、実施する研究課題を競争的に選定(いわゆる競争的研究資金※の一つ)。
     研究期間は、原則3年間。1課題当たり、年間数百万円~1億円程度。
     
  2. 実施課題の選定について
     応募のあった研究課題に対して、1月下旬~2月上旬に開催された地球環境研究等企画委員会第1~第4研究分科会において事前評価が行われた。その後、3月5日に開催された地球環境研究等企画委員会において、新規採択課題として了承されたところ。
     応募課題数及び採択課題数を次頁表に示す。 
     
     
    平成13年度新規課題の応募数及び採択数
    研 究 対 象 分 野 応募課題数 採択課題数
    ○オゾン層の破壊・地球の温暖化  32
    ○酸性雨・海洋汚染   7
    ○自然資源の保全(熱帯林の減少、生物多様性の減少、砂漠化ほか)  10
    ○人間・社会的側面からみた地球環境問題  8
    ○総合化研究  1
    合     計  58 13
    これ以外に、課題検討調査研究(FS)として10課題の応募があり、7課題(一般課題としての申請課題をFSとして採択したもの2課題を含む)を採択。また、国際交流研究※として16課題(フェロー16名)の応募があり、10課題(6カ国、フェロー10名)を採択。
     
  3. 平成13年度実施課題の概要について
      参考資料のとおり
  4.  
  5. 今後の予定
     平成13年度の新規課題については、今後、財政当局との実行協議を行い、4月以降予算承認を得た後、参画研究機関に予算が配分され、正式に各研究が実施されることとなる。

※競争的研究資金
 平成12年12月26日に科学技術会議が答申した「科学技術基本計画」の中では、研究開発システムの改革として、研究経費における競争的資金の役割の重要性と今後の拡充の必要性が重視されている。
 
※国際交流研究(エコ・フロンティア・フェローシップ)
 地球環境分野の外国の研究者を招へいし、我が国において共同で研究を実施することにより、地球環境研究の国際的な推進及び交流を図ることを目的としたもの。平成12年度は、9カ国、21名のフェローが我が国の研究機関に招へいされている。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局総務課研究調査室
室長: 木村 祐二(内線6730)
 補佐: 小野   洋(内線6731)
 担当: 小林 郁雄(内線6732)
      北橋 義明(内線6734)

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