報道発表資料

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1999年05月18日

1999年国連環境計画グローバル500賞の受賞者について

 国連環境計画(UNEP)は、環境保護及び改善に功績のあった個人又は団体を表彰するグ ローバル500賞について、1999年の受賞者として一般部門で13の個人又は団体、青少年部門で4の個人又は団体を決定した。我が国からは一般部門で2個人及び2団体、青少年部門 で1団体が受賞した。
 同賞の授与式は、6月5日(土)の世界環境デーに、国連環境計画と日本政府、東京都 等が東京において開催する世界環境デー記念式典において行われる予定。

1. 国連環境計画及びグローバル500賞

(1) 国連環境計画(UNEP)

 国連環境計画(UNEP、本部:ナイロビ)は、国連諸機関が実施している環境に関する活 動を総合的に調整管理するとともに、新たに発生する環境問題に関して国際協力を進めていくことを目的として、1972年の国連決議により発足した国連の機関である。地球環境の 監視、人間の居住と環境に関わる問題、森林保全、砂漠化防止、野生生物保護、環境と開発、海洋、エネルギー等の広範な分野において幅広く活動している。
 なお、1992年10月には、開発途上国等への環境上適切な技術の移転を目的としたUNEPの 機関である国際環境技術センター(UNEP/IETC)が大阪府及び滋賀県に開設されている。

(2)グローバル500賞

 グローバル500賞は、UNEPが、持続可能な開発の基盤である環境の保護及び改善に功績 のあった個人又は団体を表彰する制度である。当初、1987年から1991年までの5年間に、約500の個人又は団体を表彰する計画であったことから、グローバル500賞と呼ばれたが、 この表彰制度は1992年以降も継続された。同賞は一般部門と青少年部門からなり、1998年までに一般部門では634の個人又は団体、青少年部門では36の個人又は団体が受賞している。

(3)世界環境デー

 世界環境デー(6月5日)は、人間環境に関するストックホルム会議(1972年)の開催を 記念して国連が制定した記念日である。
 国連環境計画(UNEP)では、環境に対する意識を高め、環境保全分野における世界的な 活動を促進するため、6月5日を中心に記念式典及び種々の関連行事を開催している。記念式典はUNEPとホスト国の共催で開催され、UNEP・グローバル500賞授与式を中心に一連の 行事により構成されている。

2.1999年の受賞者

 本年は、12カ国から17の個人又は団体がこの賞を受賞した。受賞者の内訳は、一般部門 が10カ国から8人及び5団体、青少年部門が4カ国から1個人及び3団体。我が国からは一般・青少年部門を合わせて2個人及び3団体が受賞した。
 受賞者の氏名およびその功績については別紙のとおり。

3. 授与式

 授与式は、世界環境デー記念式典として以下のとおり行われる。

  日 時:平成11年6月5日(土)14時~16時(予定)
  場 所:東京プリンスホテル「鳳凰の間」
  主 催:国連環境計画、日本政府、東京都、グローバル500日本ネットワーク注)    出席者:

  • 1999年グローバル500賞受賞者
  • 内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、関係大臣、関係国会議員、 地方公共団体、各界(経済・労働・学術)の代表者
  • UNEP事務局長、関係国際機関の長、在京大使館の代表など、全体で約750名を予定

注)UNEPのグローバル500賞を受賞した国内の個人・団体の相互理解と連携を図るととも に、アジア・太平洋地域の受賞者との交流を進めつつ、地域環境問題に関する国内外の意識を高めることを目的とした組織。事務局は99年4月1日に設立された(財)安田火災環境財団内におかれている。

添付資料

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
課 長 柳下正治(6731)
 調査官 薄木三生(6748)
 補 佐 神 公明(6711)