別 紙
一般部門 ベベ・アルシファ・カーン-アジョダ(トリニダッド・トバゴ) トリニダッド・トバゴで、コミュニティーを中心とした環境活動を展開し、その活動は全国規模へと拡大。総合的環境教育の政策立案、環境教育教材の作成等を通じて、トリニダッド・トバゴに初めて環境教育の概念を導入した。 中華全国婦女連合会(中国) 1990年に緑化推進計画を開始し、6年後には毎年、女性1億2千万人が参加する全国規模のボランティア活動に拡大した。現在までに42億本の植樹を行うとともに、森林保全技術の研修への女性の参加を支援している。 ヴィルマール・シドネイ・デママム・ベルナ(ブラジル) ジャーナリストおよび作家としての活動を通して、ブラジル国民の環境への意識を高めた。自然保護区域内のゴミ投棄場の撤去、環境保護法案の法律の成立・施行への貢献、環境問題に関する月刊誌の発刊等の功績がある。 ケネス・L・チェンバーレイン(英国) 太平洋アジア観光協会 (PATA) において、観光業界が持続可能な条件の中で事業展開を行うよう常に指導的な役割を演じて、環境保全と開発のよりよい形での融合のために力を尽くす。国連等の国際機関の活動にもボランティアとして積極的に協力している。 地球環境行動会議(日本) 政界、産業界、学界の有力者で構成され、国連機関との密接な連携の下で、持続可能な開発の実現のために活発な活動を進めるとともに、有意義な提言を世界に向けて発信している。92年3月の「地球環境賢人会議」をはじめ、多くの国際会議を開催している。 サンプソン・オシュー・ラルビ(ガーナ) 従来の焼畑農業に代えて、伐採した植物を作物の周囲に敷き込む方式の持続型開墾技術(SMS) を開発し、十分な資本力を持たない農民の間での普及に努める。農民に苗木を提供し、植林技術を指導するとともに、環境教育、野菜栽培の指導などを行っている。 C. P. クリシュナン・ナイール(インド) インド初の環境に配慮したホテルをムンバイ市に開業。多大な時間と労力を費やして自ら各種の草花、高木、低木を育て、ムンバイ市一帯の緑化に努め、スラム街の景観改善にも功績をあげる。インドにおけるホテルの持続可能なあり方のモデルとなる。 沼田 眞(日本) 60年以来、日本の自然保護活動の中で指導的役割を演じてきた。国際自然保護連合 (IUCN) 生態委員会委員として科学調査を行うとともに、自然環境保全地域・森林生態系保護地域の指定に貢献。日本としては初めてのレッドデータブックを編纂した。 ペンシルベニア州シニア環境部隊(アメリカ) 州の高齢者局と環境保護局とのパートナーシップに基づく米国初の組織。環境保全ボランティア活動に一層多くの高齢者が参加できる基盤を整えることをめざし、水質モニタリング、河川周辺の生物生息環境の調査を行っている。 ロシア北方先住民族協会(ロシア) シベリアおよび極東地域に住むロシア先住民族の権利と利益を守り、その向上を図ることを目的とする。地域内の森林および野生動物の保護活動、環境問題と先住民族の生活との関わりについてのセミナー開催等、環境保護に先住民の知識を活用することに貢献。 ヴェルナ・シンプソン(オーストラリア) 会社経営およびマーケティング活動上の専門的知識と技術を生かして、野生生物保護活動を積極的に行っている。環境保護基金の設立・運営、環境雑誌の内容充実化、環境保護団体のコンサルタント等の活動に加え、環境保全に係わる執筆活動も行っている。 田中正之(日本) 温室効果ガスおよびエアロゾル(大気中の微細粒子)の研究に当り、気候学および地球環境科学の発展に尽くす。30年以上にわたって大気組成の変化が気候変動など地球環境に影響を与える可能性のあることを主張。著作を通じて一般の啓蒙にも貢献している。 トヨタ自動車株式会社(日本) 環境に配慮した自動車をつくることをめざし、技術の向上につとめている。1997年12月、「ハイブリッド」パワーシステムを世界初搭載した乗用車「プリウス」を発表。環境マネージメントシステム/環境監査の国際規格であるISO14000シリーズへの対応にも積極的。 青少年部門 エンバイロワークス(カナダ) オンタリオ州キングストン市の生徒らが結成した環境グループ。工事現場やビル取り壊し現場から出るドア、窓、バスタブ、流し台などのリサイクル活動をはじめ、環境への負荷を軽減させようという意識を社会の中に誘発するための活動に成果を上げている。 こどもエコクラブ(日本) 環境保護と環境学習活動に関心を持つ日本全国の小、中学生7万人余りが参加するネットワークで、1995年に誕生。それぞれ目標を定めて自主的な活動を行うとともに、地域住民とも連携して環境保全活動を推進している。 クルティ・パレク(インド) 今年13歳の世界最年少の少女奇術師のひとり。紙を食べ、リサイクル紙を吐き出す等の奇術を演じる中で環境保護を訴える。エコ基金を設立したほか、植物性生ゴミをミミズを使って有機肥料に変えるバーミカルチャーを実践している。 ウォーター・パートナーシップ・プロジェクト(南アフリカ) ケープタウン市内のイーストビル小学校、ジョン・グラハム小学校2校の間に生まれた共同プロジェクト。生徒らが、学校、家庭、地域の川や湖などの水質をモニターするとともに、コミュニティー野菜畑の開設、節水活動を展開している。
別 添
参考1 世界環境デー記念式典の過去の開催国 開催年 記念式典のホスト国(開催都市) 198719881989199019911992199319941995199619971998 ケニア(ナイロビ)タイ(バンコック)ベルギー(ブリュッセル)メキシコ(メキシコシティー)スウェーデン(ストックホルム)ブラジル(リオ・デ・ジャネイロ)中国(北京)英国(ロンドン)南アフリカ(プレトリア)トルコ(イスタンブール)韓国(ソウル)ロシア(モスクワ) 参考2 これまでの我が国からのグローバル500賞受賞者 受賞年 受賞者(敬称略。肩書きは当時) 198719881989199019911992199319941995199619971998 本田宗一郎(本田技研工業社長)小原秀雄(女子栄養大学教授、トラフィックジャパン理事長)岡島成行(読売新聞記者)石弘之(朝日新聞社編集委員)橋本道夫(海外環境協力センター理事長)北九州市宇井純(沖縄大学教授)佐藤大七郎(日本野生生物研究センター理事長)菱田一雄(菱田環境計画事務所所長)原剛(毎日新聞社編集委員兼論説委員)坪田愛華小林料(東京電力理事)原田正純(熊本大学医学部助教授)四日市市及び加藤寛嗣市長森嶌昭夫(上智大学教授)宇部市後藤康男(安田火災海上保険(株)会長) |